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今より年収をアップさせることが目的で、転職を目指す人もいることでしょう。しかし、一般的に未経験の転職では、現職より年収が下がるといわれています。
転職未経験の方が転職する場合、希望年収を実現するのは難しいのでしょうか?
本記事では若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」が、転職未経験者が希望年収を実現する方法を解説します。
転職者の年収変動状況
転職の理由は人それぞれ異なりますが、中には収入が不満で転職を考える人もいることでしょう。では実際に、収入が理由で転職する人はどのくらいいるのでしょうか。また転職して収入は増えたのでしょうか。
収入が不満で転職する人の割合
厚生労働省が公表した「令和3年雇用動向調査結果」によると、転職した人が前職をためた理由では、「給料等収入が少なかった」が男性で7.7%、女性で7.1%という結果でした。
年齢別で見ると、20代〜30代の若年層ではさらに高くなっています。
■前職を辞めた理由で「給料等収入が少なかった」と回答した人の割合(%)
全体 | 19歳以下 | 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 | 60~64歳 | 65歳以上 | |
男 | 7.7 | 7.1 | 9.7 | 14.8 | 8.2 | 10.8 | 6.4 | 7.2 | 4.9 | 6.6 | 1.6 | 2.6 |
女 | 7.1 | 6.6 | 9.2 | 6.3 | 8.4 | 6.8 | 11.6 | 8.4 | 6.1 | 2.2 | 3.8 | 3.9 |
転職後に賃金が増えた?減った?
「雇用動向調査」には、転職後の賃金変動状況についてもデータが掲載されています。
それによると、転職後に賃金が増加した人は男性で34.6%、女性で34.9%で、1割以上増加した人は男性23.7%、女性24.7%でした。年齢別に見ると20代〜30代の若年層で、転職後に賃金が増加した人の割合はさらに高くなります。
一方で、転職後に賃金が減少したという人の割合も少なくないので、転職を決断する際には注意が必要です。
■転職後に賃金が増加したと回答した人の割合(%)
全体 | 19歳以下 | 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | 55~59歳 | 60~64歳 | 65歳以上 | |
男 | 34.6 | 44.0 | 47.1 | 42.9 | 38.4 | 36.8 | 41.4 | 35.4 | 32.0 | 20.5 | 13.1 | 16.1 |
女 | 34.9 | 42.8 | 47.6 | 37.2 | 41.4 | 37.4 | 39.1 | 37.7 | 32.6 | 21.4 | 11.9 | 19.8 |
参考:厚生労働省「雇用動向調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf
転職未経験者が応募書類に希望年収を書いてもいいの?
前章で紹介した通り、給与などの収入が不満で転職する人は一定数います。そんな方たちにとっては、応募先の企業で実際にどのくらいの年収になるかは重要なポイントです。
では、応募書類に希望年収を書いてもよいのでしょうか。特に転職未経験の方は、どうしていいのかわからないと思いますので解説します。
応募書類には希望年収を書かない
履歴書や職務経歴書などの応募書類には、希望年収を記入しないのが基本です。一般的に市販されているJIS規格(日本産業規格)の履歴書には、「本人希望記入欄」が設けられているものもありますが、応募企業から求められていなければ、希望年収は書かない方が無難です。
書かない方が良い理由は、収入など待遇だけを目的に転職したいのかと企業から判断され、印象が悪くなる可能性があるからです。
応募企業から記載を求められた場合
企業によっては独自の応募書類やエントリーシートが用意されていて、希望年収の記載を求められることがあります。企業から記載の指示があれば、その指示に従いましょう。
応募書類に記載しなくても、人事担当者からのメールや面談時に、希望年収を質問されるケースは多いようです。たずねられた際に答えられるように準備しておきましょう。
面接で希望年収を伝える際のポイント
求人票にあらかじめ年収について提示されている場合、その金額に納得しているのであれば希望年収を質問されても「御社の規定に従います」と答えるようにします。
年収についての説明がなく、希望年収を聞かれた場合には、次の点に注意して伝えましょう。
転職先企業の平均年収と交渉の相場を調べておく
面接で希望年収を伝える際のポイントとして、一番大切なことは応募する企業の平均年収を調べておくことです。
上場企業の場合には、株主への情報公開を目的に社員の平均年収を公開しているケースがあり、会社四季報などで確認できます。
また企業の採用ホームページで、30代や40代など年代別のモデル年収が掲載されていることもありますのでチェックしてみましょう。
もしわからない場合には、人事担当者の方に、「自分の年齢の平均年収額はどのくらいですか」と、聞いてもかまいません。
希望する理由と根拠を伝える
現在と同程度の年収を希望する際には、現在の年収を伝えた上で「同レベルの収入を希望している」と伝えましょう。現在より年収アップを希望する場合には、その理由を根拠を伝えます。
マイナスの印象を与える転職時の給与交渉希望年収のダメな伝え方
希望年収を伝える際には、次の点に注意しないと人事担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
企業の平均年収からかけ離れている
企業が従業員に支払う給与など人件費の予算は、予め決まっています。
伝えた希望年収が予算を遥かにオーバーしている場合には、優秀な人材であっても内定の判断は難しくなります。
特に未経験での転職の場合、希望してもキャリア豊富な同年代の社員より、多い年収を支払うわけにはいきません。応募企業の平均年収を把握した上で、妥当な年収を希望しましょう。
自分の価値を理解していない
現在より年収アップを希望する場合には、「自分はこれだけのスキルや経験を持っているので、入社したら企業にこれだけの貢献ができる」など、その根拠を伝えることが大切です。
希望年収に根拠がなければ、自分の価値を理解していない人材と受け取られかねません。
転職未経験者が希望年収を獲得する方法
一般的に中途採用では、即戦力として活躍できるスキルや経験がある人材が求められます。そのため未経験での転職では、希望年収どころか現在の年収より減少する可能性もあります。
では、未経験の転職で希望年収を獲得するにはどうしたらいいのでしょうか。
会社にどんな貢献ができるのアピールする
未経験の仕事であっても、前職での経験やスキル、自分の強みを活かして、会社にどのような貢献ができるのかアピールしましょう。例えば配属された部署の売上を2倍にできるなど、具体的にアピールすることが大切です。
そのためには、企業研究と自己分析、キャリアの棚卸しといった転職活動の準備をしっかりと行う必要があります。
給与交渉に転職エージェントを利用する
応募者本人が企業に希望年収を伝える際には、伝え方に気をつけないとマイナスの印象を与える可能性があります。
転職未経験の方の場合には、希望年収の根拠を伝えるのは難しいでしょう。そのため、応募者に代わって年収の交渉をしてくれる転職エージェントを利用するのがおすすめです。
年収交渉は転職エージェントにまかせよう
希望年収を伝える際には、企業の平均年収を把握したり、自分の価値を理解していないと応募企業にマイナスの印象を与える可能性があります。自分で希望年収を伝えることに不安な方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」は、実績豊富な担当者が応募者に代わって企業との年収交渉や面談日時の調整などを行います。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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