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音楽とキャリアの交差点
アーティスト・ericaさん × キャリアアドバイザー・森勇樹
音楽活動と転職活動。一見関係のないように思える二つの世界にも、共通する課題や心構えがあります。
「私は音楽活動を通じて、多くの若い方々と出会ってきました。その中で感じるのは、自分の可能性を狭めてしまっている人が多いということです。音楽もキャリアも、新しい一歩を踏み出す勇気が必要です。
今日は森さんと共に、その一歩を後押しできるような話ができればと思います」と、若者の可能性を信じる熱い思いで語るericaさん。
今回はアーティストとして長年活動を続けるericaさんと、株式会社ツナグバのキャリアアドバイザーの森勇樹さんに、それぞれのフィールドでの「最初の一歩」や「背中を押す力」について語っていただきました。
迷う人の「判断軸」を作る
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森:「転職活動において迷う人の多くは、自分の『判断軸』が定まっていないことが原因だと思っています。
今の世の中には選択肢が多すぎる。職種、業界、働き方、どれを取っても膨大な情報があります。
さらに、情報を得る手段も多様化しているため、何を基準に決めればいいのか分からず、結果として動けなくなるんです。
私たちは、求職者と向き合いながら、その人自身の『軸』を見つけるサポートをしています。
『自分がどうなりたいか』『何を大切にしたいか』を一緒に言語化していくことで、進むべき方向が明確になり、選択に迷いがなくなります。軸がしっかりすると、決断のスピードが格段に上がるんです。」
「最初の一歩」に必要な勇気
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ericaさん:「音楽活動も転職も、最初の一歩を踏み出すのが一番難しいですよね。
私も音楽を続ける中で、自分が本当にやりたいことや伝えたいことは何か、常に考えてきました。
私の歌のテーマは『あなたが好きなあなたは何ですか?』ということ。
人は、自分の好きな自分でいる時に一番前向きになれると思うんです。だから、音楽を通じて、誰かの心の奥底に眠る想いや悩みにそっと寄り添い、勇気を持ってもらえたらと思っています。
転職で迷っている人も同じですよね。『どうしたらいいのか分からない』という相談を受けることが多いけど、大切なのはその人自身の気持ちなんです。私の歌が、背中を押すきっかけになれたら嬉しいです。」
森:「まさに、転職活動も同じです。求職者の方は未経験の世界に飛び込もうとするわけですから、最初の一歩が怖いのは当然。でも、そこで勇気を持てるようにサポートするのが僕たちの役割です。ただ背中を押すだけではなく、その先の未来が見えるようにしてあげることが重要ですね。」
「選択肢を増やす」ことの大切さ
ericaさん:「選択肢がないと思い込んでしまう人は多いけど、実は自分が知らないだけで、可能性はいくらでも広がっているんです。私も音楽活動の中で、違うジャンルのアーティストとコラボしたり、新しい制作方法を試したりしてきました。今までとは違うアプローチをすることで、新しい道が見えてくることもあります。」
森:「その通りですね。転職においても、選択肢を増やすことはとても重要です。例えば、仕事を探す時に『自分にはこの職業しかない』と思い込んでしまう人がいますが、実際にはもっと適した仕事があることが多いんです。僕たちは、求職者の視野を広げて、より良い選択肢を提示する役割を担っています。」
ericaさん:「結局、自分がどの道を選ぶかは自分次第。でも、その道を選べる環境を作ることが大切ですよね。」
「挑戦し続けること」が未来を変える
森:「僕も自分の実力以上のことに挑戦し続けてきました。失敗することも多かったし、悔しい思いをしたこともあります。でも、挑戦しなければ成長はありません。実は、失敗って自分が想像できる範囲でしか起こらないんです。だからこそ、恐れずにやってみることが大事だと思います。」
ericaさん:「本当にそう思います。私が20年間音楽を続けてきて唯一誇れることは、『やり続けてきたこと』です。成功し続けるのは難しいけど、挑戦を続けることで、新しい道が見えてくるんです。
だからこそ、転職活動をしている人にも伝えたいのは、『バッターボックスに何回立つかが大事』ということ。挑戦しなければ何も始まりません。そして、どんな道を選んだとしても、自分が好きな自分でいられるかを常に意識することが大切です。」
未来を変えるために
最後に、お二人から行動に迷っている人へメッセージをいただきました。
森:「まずは、一歩を踏み出してみることです。失敗を恐れず、少しでも興味があることに挑戦してください。その一歩が、必ず未来を変えるきっかけとなります。」
ericaさん:「自分の心に正直に、自分らしさを大切にしてください。どんな選択であっても、自分自身が納得できることが何より大切です。挑戦をあきらめずに、自分だけの道を切り開いていってください。」
人生の岐路に立つとき、大切なのは「選択肢を広げること」と「挑戦し続けること」。今日の小さな一歩が、明日の大きな未来を創り出すのです。
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erica
音楽への情熱を胸に、20歳からアーティスト活動を始めたericaさん。日々不安を抱えながらも、自分らしい表現を追求してきました。路上ライブでカバー曲を歌い、記念日には即興で歌をプレゼント。そしてファンからのメッセージ一つひとつに、その日のうちに歌で応えるという独自の活動を展開。YouTubeがまだ一般的でない時期から、この新しい形の音楽表現に挑戦し続けました。
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erica
音楽への情熱を胸に、25歳でプロとしてアーティスト活動を始めたericaさん。
「遅すぎる」という不安を抱えながらも、自分らしい表現を追求してきました。路上ライブでカバー曲を歌い、記念日には即興で歌をプレゼント。そしてファンからのメッセージ一つひとつに、その日のうちに歌で応えるという独自の活動を展開。YouTubeがまだ一般的でない時期から、この新しい形の音楽表現に挑戦し続けました。
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