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フリーターとアルバイトの明確な違いって何だろうと考えたことがある人も少なくないでしょう。自分はフリーター?それともアルバイト?それともニート?
本記事では、若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」が、それぞれの違いを解説し、フリーターのメリットやデメリットについても紹介していきます。
フリーターとはどんな人のことを意味する?
フリーターの定義について、内閣府によると次のように示していることがわかります。
フリーターを,15~34歳で,男性は卒業者,女性は卒業者で未婚の者のうち,
- 雇用者のうち勤め先における呼称が「パート」か「アルバイト」である者
- 完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
- 非労働力人口で家事も通学もしていない「その他」の者のうち,就業内定しておらず,希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
総務省「労働力調査」https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h27honpen/pdf/b1_04_02.pdf
つまり、フリーターと呼ばれる年齢には一定の幅があり、学生はフリーターには該当しないことがわかります。
また、学生ではなく「アルバイトやパート」で仕事をしている人はフリーターに該当するようですね。
フリーターとは?ニートとの違い
ニートという言葉は少なからず聞いたことがあるかと思います。ニートと聞くと何もせずに家で引きこもっているといったイメージもありますよね。
では、ニートとフリーターはどう違うのでしょうか。
ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/dl/h0628-1b.pdf#page=68
ここから読み取れるのは「働く意思」があるかどうかという視点ですね。
ニートとフリーターの対象となる年齢は同じですが、「仕事をせずに求職活動をしていない」ということから働く意思があるかどうかでその分類ができそうです。
フリーターとは?アルバイトとの違い
フリーターとニートについてそれぞれの違いがわかりましたね。では、アルバイトとの違いについては、どうでしょうか。
総務省の定義から見ると、次のポイントが挙げられます。
- 学生
- 年齢
- 結婚
総務省は、学生ではなく15歳から34歳、女性は未婚という条件で雇用先で「アルバイト」として勤めている者をフリーターと定義しているので、学生は基本的にはアルバイトに該当しますね。女性の場合は結婚しているかどうかで変わってきます。
現代社会において、男女の結婚の有無によるフリーターかアルバイトのどちらかといった定義は見直されそうな気もしますね。
法律的な明確な違いもないので、34歳を超えたところでアルバイトなのかフリーターなのかといった線引きはあまりされてはいないようです。
一方で「若年層」向けにフリーターという言葉が使われるようになった経緯もあるようで、最近では高齢フリーターという名称も使われていたりします。
雇用する企業側が、採用時に学生をアルバイト、アルバイトで生計を立てている人をフリーターと分けることはよく見受けられますね。
フリーターの方がシフトや時間に融通がきくなど求める人材の一つの判断材料にもなるのでしょう。
フリーターで生活している人は多い?
フリーターとして生活している人はどのくらいいるのでしょうか。
厚労省の調査結果によると、平成30年時点でおよそ143万人いると報告されています。
その数は毎年減少傾向にはあるようですが、日本の人口のおよそ1%はフリーターということがわかります。
調査の対象は、先に説明したフリーターの定義内の人たちなので、その年齢や条件に当てはまる中での割合で言うともっと高くなることが想定できますね。
一方でニートはというと、平成30年時点でおよそ50万人ほどです。
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/000548637.pdf
フリーターと正社員では大きく変わる
フリーターで生活している人が多くいることがわかりましたが、その働き方は正社員と比較するとどのような違いがあるのでしょうか。収入、福利厚生、キャリアの観点から解説します。
収入面
正社員とフリーターでは収入面で大きく差があることが厚生労働省の調査結果からわかります。
正社員の平均賃金は約32万円、フリーターでは約22万円と10万円近い差が示されました。
賞与や手当、時には残業代など収入面により違いは明らかでしょう。
厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html
福利厚生
フリーターは非正規雇用になり、正社員とは異なり会社からの一定の手当等を受けることはできなくなります。
支給される給料は所得税のみを引かれた額となり、そこから年金や住民税を支払わなければならないので正社員と同じ手取りだったとしても最終的に残る額には違いがあり、手間も増えます。
有給休暇についても付与されないのはフリーターの特徴です。
キャリア
マイナビが行ったフリーターの意識調査では、正社員として働きたい意思を持った人が33%いると報告されています。
雇用の安定や固定給の支給、福利厚生が欲しいといった理由がある中で、リスキング(学び直し)の必要性を感じている人もいるようです。
「自分の仕事の幅を広げたい」といったキャリアの見直しを希望していることがわかります。
しかし、そこに充てる費用を捻出できない現状を抱えている人も少なくないようです。
マイナビ https://career-research.mynavi.jp/reserch/20220928_37174/
フリーターの就職活動、ステップアップできる?
フリーターの中には正社員として働きたいと考えている人も一定数います。
実際にフリーターから正社員を目指すことは可能なのでしょうか。
企業側から見るフリーターの評価
企業側から見ると、フリーターに対しては「アルバイト」としてシフトや時間に融通の効く働き手としての見方は少なからずあるようです。
そこから正社員にステップアップするのは、無理ではないですが道は険しそうですね。
また、フリーターとして長く働いていると、その分正社員としてのキャリアアップの機会は狭まっていくことが考えられます。
正社員での働きを求めるなら早めにアクションを起こす方が無難でしょう。
まとめ
フリーターとアルバイトそしてニートも引き合いに出してその違いについて解説してきました。143万人いるとされるフリーターですが、多様な働き方がある中で、収入や福利厚生、キャリアといった点で正社員を目指すフリーターも多くいる様です。
高齢フリーターという言葉が生み出されているように、正社員を目指すのであれば早めの行動が大事になってきそうですね。
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この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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