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「高卒認定試験を受けるための条件は?」など気になる人もいるのではないでしょうか?
本記事では、若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」が、高卒認定試験の受験資格や試験内容を始め、高卒認定試験のメリットやデメリットについて紹介します。
高卒認定試験の受検を迷っている人が、高卒認定試験について詳しく知り、自分の希望する進路が選べたら幸いです。
高卒認定試験について
高校認定試験とは、高校を中退してしまった人などが高校卒業と同じレベルの学力があることを証明するため、文部科学省が行っている認定試験の事です。
平成16年度(2004年度)までは、「大学入学資格検定(大検)」と言っていましたが、平成17年度(2005年度)からは、高校認定試験に変わりました。
それでは、高卒認定について詳しく見ていきましょう。
高卒認定試験って何?
高卒認定試験に合格すれば、短大、大学、専門学校への進学だけでなく、高卒の求人への応募や一部の国歌試験を受験することも可能です。
合格するために必要な科目は、8〜10科目で、そのうち、国語、数学、外国語の3科目は、必修科目になります。
その他に、地理歴史、公民、理科については、世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理Bなど複数の科目の中から自分で選択して受験することが可能です。
従来の大卒の場合、ほとんどが大学へ進学するための資格として利用されていましたが、高卒認定試験は、大学や専門学校への進学だけでなく、検定試験を受けることで資格を取得出来たり、就職活動にも応用することができます。
自分のやりたいことへの可能性がどんどん広がっていきますね。
高卒認定は何歳から受験できるの?
高卒認定試験を受験できる年齢は、受験をする年度内、つまり試験を受ける翌年3月31日までに満16歳になっている人です。例えば、2022年8月の試験を受験する場合は、2023年3月31日までに満16歳になっている人が対象です。
高校認定試験は、高校卒業資格を持っていない人が受験できます。
また、中学卒業資格を持っていない場合でも、高卒認定を受けることは可能です。中卒卒業資格を持っていない人が、高卒認定に合格した場合には、中卒認定に合格したものとみなされます。
高卒認定試験の内容
出題形式は、基本的にマークシート形式で、4つの解答欄の中から1つ正解を選んでいきます。全教科8科目あり、8科目全ての科目で合格点を取った人が「合格」となります。
高卒認定試験は、1度に全科目を受験しなくても大丈夫です。もし、合格した科目がある場合は、「科目合格」と記され、次回の試験が免除になります。
何回でも受験ができるため、1回の試験で受ける科目を絞り、前もって計画立てて勉強することができます。
18歳になるまで大学受験できないの?
高卒認定試験に合格をすれば、短大や大学への受験が可能ですが、気になるのが、その後の扱いです。
文部科学省が公的に定めた大学受験の資格概要の中に「高卒認定資格に合格した者」と書かれてあり、「18歳に達していない場合は、18歳になった日の翌日から認定試験の合格者になる」と書かれてあるのです。
つまり、高校卒業年齢に達していない16歳や17歳の受験生が高卒認定試験に合格した場合は、18歳にならないと合格資格が有効になりません。
高卒認定試験と高校卒業の違いは何?
高卒認定試験は、高校卒業した人と同レベル、同レベル以上の学力を認定するための試験です。
無事、高卒認定試験に合格すると、短大、大学、専門学校の受験資格を得ることができますが、進学した学校を何かの理由があり「中退」してしまうと、学歴は中卒になってしまいます。
高卒認定試験のメリットとは?
高校認定試験について詳しく知った後は、高校認定試験に合格するとどんなメリットがあるのか見てみましょう。
全日制高校や高等専門学校に在籍中でも受験ができる
これまでの制度の大学入学資格検定「大検」の場合、全日制高校に在籍している人は大検を受験することができませんでした。
しかし、高卒認定試験は、全日制高校に通っている人でも受験することができるのです。
定時制や通信制全日制に在籍している人は、今までと同じです。
しっかり勉強をすればおおかた合格できる
高卒認定試験の合格率は、40%前後です。合格率の数値を見ると、「えっ、難しい試験なの?」と驚いてしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、合格できなかった人の中には、仕事と受験勉強を両立しなければならず、思うように時間が取れなかった人が多いのです。
高卒認定試験は、8〜10科目と受検科目が多いですが、1科目ずつ受けることが可能で、1科目ずつの合格率を見ると70%以上と高いのです。例えば、科目ごとの合格率を見ると、国語は97.2%、地理は96.6%とほとんどの人が合格していることがわかります。
また、合格点は100点満点中40点なので、勉強時間があまり取れない人などは、合格ラインを目指す勉強も1つの方法です。
高校認定試験は合格者の定員数が無いので、大学受験のように合格定員数が決まっていません。
合格点の40点を取得すれば合格することができるのです。
高卒認定試験に合格すれば、公務員にもなれる
理由があって高校を中退してしまった人や高校へ進学をしたが不登校になってしまった人の中には、公務員を目指したい人もいるのではないでしょうか?
高卒認定試験に合格することで、高校程度のレベルである公務員試験の合格を狙うことが出来ます。
公務員の中でも人気がある職種は、合格の倍率が高いですが、警察官や看護婦などの職種は割と仕事に付きやすい魅力があります。
高卒認定のデメリットとは?
これから高卒認定試験を目指す人が知るべきデメリットもあるので、これから紹介します。
受験する教科の勉強範囲が広い
1回の試験で全ての科目を合格しなくてもいいのですが、科目数は、6教科8〜10科目があり、高校認定試験に合格するには全ての科目で合格点を取る事が必要です。
試験に出題される内容は、中学から高校1年生のレベルですが、それぞれの教科で広い範囲に渡って勉強しなければなりません。
また全科目で合格しなければいけないため、この教科は苦手だから受検しない、というわけにはいかないのです。
高卒認定試験に合格しても学歴は中卒になる
高卒認定試験に合格し、大学受験に合格、無事大学を卒業すれば最終学歴は大卒ですが、高卒認定試験に合格しただけでは、最終学歴は中卒のままです。
最近では、高卒認定試験を取得している人と高卒者を同じ様に扱う企業も増えてきていますが、求人の資格欄に高認は対象外としている企業も中にはあります。
高校に在籍している間に高卒認定試験を受験する人もいる
高卒認定試験の受験生の中には、高校在籍中に受ける人もいます。
全日制高校や定時制、通信制に在学中の合格数は、全体の受験者数の30~40%と多く、その理由は、高校の単位が取れなかった時の保険としてや大学受験準備に時間をもっと使いたいからです。
例えば、出席日数などの理由で必須単位が取得できなかった場合は、大学を受験するためにもう1年高校に在籍しなければなりません。しかし、高卒認定試験で該当の科目に合格すれば、大学受験が可能になるのです。
また、高校生が浪人をせずに現役で大学受験に合格するためには、勉強時間の確保が必要になり、そのために高校を中退し、高卒認定試験を受ける人もいます。
まとめ
高卒認定試験の受験資格は、年齢の上限がなく、16歳以上であれば誰でも受験が可能です。そのため、30代や40代で受検する人や60歳を越えてから受ける人もいるのです。
高卒認定試験に合格すると、大学受験だけではなく、就職や資格取得など、活用できる場が広がると言った魅力があります。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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