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一度高卒で就職をすると、大卒との収入や待遇の違いがはっきりとわかります。それにより、転職活動をする際に高卒という学歴を気にする人は多いといいます。
とはいえ、高卒が転職することは可能であり、転職したことにより収入アップや高待遇を受けることがあります。
本記事では、若手に特化した転職支援サービスの「ツナグバ」が、高卒での転職におすすめの職種や転職する際のポイントを中心に紹介します。
高卒者の転職事情
高卒という学歴を気にして転職活動をしている方は多いと思います。では、実際の高卒者の転職事情はどうなのでしょうか。
高卒の離職率
高卒の転職率を知る基準として、離職率があります。厚生労働省によると、令和2年度の高卒者の3年以内の離職率は36.9%となっており、約10人に3〜4人は離職(転職)していると報告しており、多くの高卒者が離職していることがわかります。
高卒の主な離職理由
では、約4割近い高卒者が3年以内に離職する理由を紹介します。厚生労働省の調べによると、高卒者が初めて勤務した会社をやめた理由は、以下の通りです。
- 「労働時間・休日・休 暇の条件がよくなかった」が 30.3%
- 「人間関係がよくなかった」が 26.9%
- 「賃金の条件がよく なかった」が 23.4%
- 「仕事が自分に合わない」が 20.1%
上記の結果を見ると、収入や労働時間といった条件が合わない理由がほとんどです。求人情報だけではわからない点は多く、働いてから納得できない部分があったのかもしれません。
一方、高卒といっても未成年であるため、仕事に追われ、歳の離れた同僚と馴染めないといった悩みを抱える自分と、大学に進学した同級生と比べて、働いている現状から逃げ出してしまっている可能性も考えられます。
高卒者が転職する際の重要なポイント
高卒者の転職率が高い理由を紹介しました。労働時間や収入といった待遇面で離職するケースが多く、どれも自己都合といえます。そのため、高卒者の転職は難しいと考えて、不安に感じている方は多いと思いのかもしれません。
そこで、ここでは高卒者が転職する際の重要なポイントを紹介します。
長く働ける仕事を探す
転職活動をする際は、長く働ける仕事を探すことが大切です。自分のやりたいことや興味があることを仕事にすると、収入や待遇よりやりがいを重視して働くことができると考えられます。
短期間で転職を繰り返していると、年齢とともに採用される確率が低くなり、収入はもとより、不安定な人生を送ることになりかねません。様々な職業を調べて、長く働ける職場を探してみてください。
転職の条件を明確にする
転職する際は、転職の条件を明確にすることで自分の条件に合った企業が見つけやすくなります。働く上で自身が何を重視しているかを考えてみてください。
収入・残業を含めた勤務時間・休日といった待遇面や、職種や業務内容、キャリアアップに優先順位をつけて就職先を探すことにより、長く働ける仕事と出会うことができるはずです。
自分のやりたい職業を明確にする
【長く働ける仕事を探す】の項目でお伝えしましたが、仕事は長く働くことが重要です。長く働くことで収入が安定し、仕事にやりがいを感じやすくなります。
これらの理由があり、長く働ける仕事を探すために自分のやりたい職業を明確にしてみてください。やりたいことを仕事にできると、働くことを楽しく感じて長く続けることができるはずです。
やりたくないことを明確にする
やりたいことではなく、反対にやりたくないことを明確にすることも大切です。働く以上は高額な収入を得たいと思うかもしれませんが、たとえ収入がよくてもやりたくない分野の仕事は長く続けることが難しいといえます。また、あらかじめやりたくない仕事を明確にしておくと、効率よく仕事を探すこともできます。
幅広い方法で情報収集をする
転職先を探す方法は、ハローワークや転職情報誌、インターネットの求人サイトと幅広い方法で情報を集めることをおすすめします。情報源が複数あることにより、自分のやりたい仕事や条件に合った企業と出会える確率を高めることができます。
高卒者の転職におすすめの職種
高卒者が転職する際の重要なポイントを解説しました。大事なことは、長く働ける企業を見つけることです。そこで今度は、高卒者の転職におすすめの職種を紹介します。
現在、転職活動中の方は、以下の5つの職種の仕事内容や収入面を理解して、転職先選びの参考にしてみてください。
公務員
安定した職業を探している方は、公務員がおすすめです。倍率が高い公務員採用試験に合格する必要性はありますが、収入・勤務時間・福利厚生・コンプライアンス等がしっかりしていますので、生活の基盤である仕事面を安定させることができます。また公務員の職種は、県庁や市役所の職員をはじめ、警察官や自衛官、公立小中学校の事務員など幅広くあります。
職種によって収入面は異なりますが、令和3年度の地方公務員一般職の平均初任給は約15万円と、決して高くはありません。しかし公務員の収入は法律で定められており、長く働くほど収入は上がり、生涯賃金でいうと大卒とほとんど変わらないといいます。これらの理由から公務員は安定した職業として人気があります。
出典:厚生労働省「令和3年度地方公務員給与の調査結果の概要」
営業職
営業職の多くは、学歴や経験を問わず実力を重視する傾向がみられることから、高卒者の転職におすすめです。仕事に慣れるまでは不安を感じることがあるかもしれませんが、契約が取れることにやりがいを感じやすいでしょう。
また収入面においてもインセンティブがつくなど、結果次第で高額な収入が得られる職業です。大勢の人と出会う中で営業スキルやビジネスマナーが身につき、仕事に関する視野も広がるといったメリットがあります。
IT業界
IT社会といわれる通り、現代はIT企業が数多くあります。IT業界は技術の進歩が早く、人材不足が課題となっています。それによりIT業界の求人数は多く、高卒者の転職におすすめの業界とされています。
プログラマーやシステムエンジニアなど、専門的な知識と技術は必要ですが、自由な社風かつ高収入を望むことができます。IT業界は社会経済の軸になると考えられますので、パソコン操作に抵抗がない方におすすめです。
運送業
運送業界はシフト制ではあるものの、収入が多く、また学歴や経験を問わない企業が多いことから、高卒者の転職におすすめの職種といえます。運転するトラックによっては大型免許が必要ですが、8トン未満のトラックであれば、普通免許で問題ありません。
とくに最近は、インターネット通販の利用者が増加したことにより、宅配運送業者の人材不足が問題となっているため、より転職しやすい職種といえます。
福祉・介護職
高齢化社会に伴い、介護や福祉の業界は、人材不足に悩まされています。また、福祉業界は学歴に関係なく、働きながら介護ヘルパーや介護福祉士等の資格を取得することができるため、長く働き続けることができます。
地域で収入は異なりますが、一般介護職員の平均月収は約25万円程度となっており、決して少なくありません。とはいえ、体力がいる職種であるのは確かです。体力に自信がある方におすすめの職種といえます。
高卒者が転職する際の注意点
これまで、高卒者が転職する際のポイントや、おすすめの職種を紹介してきました。学歴に関係なく、やりがいと安定した収入が得られる仕事はたくさんあります。しかし、転職する際は気をつけることがあるのも事実です。どのようなことに気をつける必要があるのか、以下の2つを確認してみてください。
転職先の選択肢を狭めない
転職する際は、転職先(職種)の選択肢を狭めずに、様々な職種を調べることが自分の求める条件に合った仕事や、長く働ける仕事を見つけるコツです。
案外知らない職種は多く、その中から自分に合った仕事がわかる場合があります。やりたくない・興味がない・どんな仕事がわからないというような職種も確認をして、長く働ける仕事を見つけてみてください。
最後の転職と考えて活動する
転職は、繰り返すほど採用者にマイナスの印象を持たれてしまいます。どんな仕事も辛い瞬間があり、またどの職場においても自分と相性が合わない人がいます。不満を感じるたびに転職を繰り返していては「この人は仕事に責任が持てない人」と思われて、採用されにくくなるのです。
これらの理由から、今回が最後の転職という気持ちで真剣に転職活動を行ない、長く働くことを心がけてみてください。
まとめ
高卒が理由で転職できないことはありません。しかし、転職はマイナスな部分であり、何度も繰り返すことではないのは事実です。
現在転職活動をされている方は、今回ご紹介したおすすめの職種や転職する際のポイントを参考にして、やりがいを感じられて長く働ける仕事を見つけてみてください。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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