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安定した職業として人気が高い公務員は、高卒資格でなれる職業です。しかし、公務員試験は非常に難易度が高く、早い段階から試験勉強に取りかからなくてはいけません。そこで今回は、高卒公務員試験に役立つ参考書の選び方や勉強方法、合格するためのポイントを中心に解説します。
高卒で公務員試験に受かるのは難しい?
最終学歴が高卒であっても、公務員になることは可能です。そのためには、公務員採用試験に合格する必要があるのですが、とても難易度が高く、また高卒者の採用枠は少ないことから、倍率が非常に高いといいます。まずは、高卒公務員試験がどれほど難しいかを解説します。
(1)高卒者の地方公務員および国家公務員の採用倍率
公務員には、国家公務員と地方公務員の2種類があります。国家公務員の合格率は低いことで知られていますが、地方公務員に関しても難易度が高く、採用されるには早い段階から試験および面接の対策をする必要があります。地方公務員の採用倍率の高さを伝えるために、令和4年度の東京都職員採用試験に関するデータを紹介します。
【令和4年度の東京都職員採用試験の結果】
試験の種類 | 区分 | 採用予定人数 | 申込者数 | 一次試験合格者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
高卒(3類) | 事務 | 10 | 686 | 434 | 15 | 28.9倍 |
上記の数値を見てわかる通り、高卒の東京都職員(地方公務員)の採用倍率は28.9倍と非常に高いです。とくに東京都職員は人気があるため、採用倍率は高くなっています。とはいえ、地方の県庁や市の職員においても採用倍率は5.5倍と難易度が高いとされています。
出典:東京都庁「令和4年度就職氷河期世代を対象とした東京都職員採用試験」
(2)高卒者の公務員採用枠が少ない点も難関である証拠
国家公務員・地方公務員のいずれも採用倍率は高く、また採用試験や面接の難易度が高いことから、合格するのは難しいとされています。とくに高卒者の公務員採用枠は非常に少なく、それも公務員採用試験が難関である理由です。公務員になるためには、筆記試験および面接等の対策を行う努力が必要といえます。
高卒公務員採用試験に役立つ参考書の選び方
高卒の公務員採用試験は難易度が高いとお伝えしておりますが、公務員になるためには、早い段階からしっかりと試験対策を行うことが重要です。とはいえ、どのように勉強をすればよいのかと悩まれている方は多いと思います。そこで役立つのが参考書です。ここでは、高卒公務員採用試験に役立つ参考書の選び方を解説します。
(1)公務員試験の流れがわかるガイド本
公務員試験を初めて受ける方は、公務員試験の流れがわかるガイド本から目を通すことをおすすめします。意味のある試験勉強を行うためには、公務員試験について理解することが大切です。ガイド本には、公務員の種類や採用区分、試験内容や試験当日の流れなど、公務員試験に関する事項がまとめられているため、試験対策の前に読むべき参考書といえます。
(2)希望職種専門の参考書
公務員の職種は多岐にわたります。また、職種によって国家公務員と地方公務員の違いがあります。以下に、国家公務員と地方公務員の代表的な職業をまとめました。
【国家公務員】
・裁判所職員
・各省庁の職員
・看護師
【地方公務員】
・県庁や市の職員
・公立小中学校の事務職員
・警察官
・消防官
職種によって試験内容は異なるため、希望する職種専門の参考書を用意することが大切です。
(3)面接や論文専門の参考書
公務員試験には、筆記試験のほかに面接や論文、口述試験があります。筆記試験は、上述した希望する職種専門の参考書を活用することで対策ができますが、面接や論文に関しては、別途専門の参考書を使って対策する必要があります。面接時のマナーや受け答えの仕方、論文の書き方がわかりやすく説明されているため、必ず1冊は持っておくことをおすすめします。
(4)レベルに応じた参考書
公務員試験の参考書は、初級・中級・上級とレベルで分けられています。はじめて公務員試験を受ける方は初級の参考書を使い、自身のレベルに応じた参考書を使うことが効果的な試験対策に繋がります。
(5)苦手科目専門の参考書
公務員試験対策において、最も時間を要するのが筆記試験対策といわれています。人それぞれ科目に応じて得意・不得意があると思いますので、苦手とする科目専門の参考書を用いて対策することをおすすめします。公務員試験対策用の問題集をひたすら解くことで、合格できる可能性が高まるといわれています。
公務員採用試験におすすめの参考書を使った勉強法
公務員試験に役立つ参考書の選び方を解説しましたが、用意した参考書を使ってどのように勉強するかが重要です。ここでは、公務員採用試験におすすめの参考書を使った勉強法を紹介します。
(1)受験職種に適した参考書を用意する
公務員採用試験の勉強をする際は、希望する職種の参考書を準備し、本試験で出題される科目や問題の内容を把握することです。職種によって出される問題は違いがあるため、やみくもに問題を解いても本試験で出題されなければ意味がありません。効率よく勉強するために必要とされています。
(2)1冊の参考書の問題を繰り返し解く
用意した受験職種専門の参考書を使って勉強する方法は、問題を繰り返し解いて苦手な科目をなくすことです。また問題を解く際は、参考書ではなく解答用のノートに書き込むことをおすすめします。別途ノートに解答を書き込むことで、参考書を使い回すことができます。参考書は1冊あれば十分とされていますので、本試験までひたすら問題を解いてみてください。
高卒者が公務員試験に合格するためのポイント
高卒者の公務員採用率は低いことから、不安を感じている方は多いと思います。しかし、試験当日までしっかりと勉強することにより、合格できる可能性は高まるはずです。公務員試験に役立つ参考書の選び方と使い方を参考にしてみてください。また、他にも公務員試験に合格するためのポイントはあります。憧れの公務員になるために、以下の3つを確認してみてください。
(1)早い段階から試験対策に取り組む
公務員試験の採用率は低く、また、筆記試験・面接・論文・口述試験等の内容は難易度が高いため、付け焼き刃的な勉強の仕方では合格するのは難しいといえます。そのため、公務員試験を受けると決断できたら、早い段階から試験対策に取り組むことが大切です。時間をかけて何度も問題を解き続け、基礎を理解した上で試験に挑むと高得点に繋がります。
(2)配点が高い科目を優先して勉強する
公務員試験は出題される範囲が広く、効率的に勉強を進めることが重要なポイントです。方法としては、配点が高い科目を優先して勉強することで総合点を高めることに繋がります。配点が高い科目は、数的処理・文章処理・社会科学・専攻科目となっています。試験勉強の参考にしてみてください。
(3)併願で受験する
職種にこだわりはなく、公務員になりたいと考えている方は、併願で受験することをおすすめします。基本的に公務員試験は併願ができますので、県庁および市の職員と公立小中学校の事務職員のように併願受験をしてみてください。併願で受験することにより、採用される確率を上げることができます。
まとめ:参考書を活用して公務員採用試験に合格しよう!
高卒者の公務員採用試験は倍率が高く、しっかりと勉強をすることが大切です。参考書を用いて効率よく勉強し、苦手な科目を克服すれば万全の状態で試験当日を迎えることができるといえます。受験する職種・苦手な科目、自身の学力レベルに適した参考書を用意し、上手に活用して勉強しましょう