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失業した人が安定した生活を送るためにもらえる失業保険は実際どのくらい受け取れるのでしょうか?条件や期間、金額などを解説していきます。
失業保険とは?
失業保険とは、会社を退職する際に一定の条件を満たした退職者が、次の仕事が見つかるまでの生活費となるお金がもらえることを言います。正式には、失業保険ではなく雇用保険と言われることが多いです。
失業保険制度は、企業で働く雇用の安定や促進を目的に作られた制度の一つです。失業者や職業訓練を受ける人に失業給付金を支給することで、雇用機会の拡大を図るとともに失業者の抑制に努めています。
失業保険を受けられることのメリットとして、再就職先を妥協しないで済むことや、仕事を見つけるまでの精神安定につながるなど挙られます。
収入が全くない状態で転職活動を続けることは、不安や焦ったりしてしまうことが少なからずあります。早くその状況から抜け出したいという思いで就職先を妥協してしまう可能性があります。失業保険を受け取れている状況では、心に余裕を持って転職活動できるので希望の職種に出会う機会が増えます。
また、次の仕事が見つかるまでの生活費が給付されるため、無職時に貯金を切り崩して生活しなければならないという不安もありません。
失業保険を受け取れる条件は?
失業保険を受け取れる条件として、
・退職日から遡って以下月の賃金支払いされた日が11日以上ある月が12ヶ月あること
・退職日以前の2年間に雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上あること
などが挙げられます。
上記の条件をクリアしていなくとも、倒産や解雇などやむ終えない事情で退職した場合は例外が適用されます。前者の賃金支払いされた日が11日以上ある月が12ヶ月あることについて、6ヶ月以上であれば問題ありません。
失業保険を受け取るために必要な雇用保険の加入は、企業は全ての従業員に加入してもらう義務があるため、該当する退職者は多いかもしれません。
しかし、まれに雇用保険へ加入しない企業も存在します。その場合は各自で雇用保険へ加入しなければなりません。雇用保険への加入には「勤務開始から31日以上働く見込みがある」「1週間あたり20時間以上働いている」「学生ではないこと」が挙げられます。
アルバイトは、失業保険の対象外になってしまう場合が多いですが、常勤でのべた加入条件を満たせば、失業保険の受給が受けられるようになります。一度自身の住む自治体のハローワークに相談してみてはいかがでしょうか。
失業保険はいくら受け取れる?
失業保険の受給額は「給付金✖️基本手当日額」で決まります。基本手当日額とは、失業手当の日当たりの給付額のことです。退職者の賃金日数をもとに「基本手当日額=賃金日額(退職前6花月の賃金合計÷180)✖️給付率(50〜80%)」の計算式で決まります。基本手当日額と賃金日額には上限額と下限額が設定されています。
賃金日額、基本手当日額の上限額
退職時の年齢 | 賃金日額の上限額 | 基本手当日額の上限額 |
29歳以下 | 13,670円 | 6,835円 |
30〜44歳 | 15,190円 | 7,595円 |
44〜59歳 | 16,710円 | 8,355円 |
60〜64歳 | 15,950円 | 7,177円 |
基本日額、基本手当日額の下限額は全年齢共通で2,657円と2,125円です。
以上を踏まえて、例えば28歳の月額28万円の会社員が6年間勤務し会社都合で失業保険を受けている場合は、賃金日額が28万✖️6ヶ月÷180で約9,333円、基本手当日額が賃金日額に給付率を掛けたものなのでこの場合、約5,828円。よって受給額は5,828円✖️120日なので699,360円隣、会社都合による退職なので70万円ほど失業手当がもらえます。
失業保険はいつからいつまで受け取れる?
失業保険は、退職後にハローワークにて所定の手続きをすることで受給できるようになります。手続き後すぐにもらえるというわけではなく、受給資格決定日から7日間は待機期間と呼ばれ、退職理由関わらず受給できない期間があります。
さらに、一般的な退職者なのか、特定受給資格者や特定理由退職者によっても失業保険の給付されるタイミングが異なってきます。
通常の転職や独立など自己都合により退職した場合は待機期間後、さらに2〜3ヶ月の給付制限が設けられています。これは、会社都合で解雇された退職者に比べて自己都合退職の時は次の仕事先が見つかっていることが多いため給付制限が設けられているというわけです。
失業保険がもらえる期間については、離職理由や、年齢、被保険者だった期間などによって決まります。失業保険の受給期間は一般的に退職日の翌日から1年間になります。受給期間が過ぎてしまう、最後まで失業保険が受けられなかったということがないように早めの準備や申請を行う必要があります。最近では特例により給付日数の延長や給付制限期間の免除があります。
失業保険を受け取る時の注意点は?
失業保険を受け取るときに注意して欲しい点はアルバイトです。失業保険を受け取りながら、次の職場を見つけるための転職活動中であっても、少しでも生活の足しになるようにバイトを始める人も多いのではないでしょうか。
失業保険を受け取っている間のバイトは禁止されていませんが条件がいくつかあります。
・待機期間中のアルバイトや副業は避ける
待機期間中にアルバイトを入れてしまうと受給開始期間が遅くなる場合があるので注意が必要です。
・就業していると思われるほどの労働ができない
アルバイトをする場合は、週20時間以上の労働、31日以上の雇用が見込まれる場合は失業保険がもらえなくなる可能性があります。なので上限を超えない程度にアルバイトを入れてみてはいかがでしょうか。
・ハローワークでの申請が必要
失業保険を受け取るためにはハローワークへの申請が必要です。もし申請を忘れると罰則が課されることもあるので注意が必要です。
再就職したらお祝い金がもらえる?
失業保険を受けているときに再就職をし、一定の条件が満たされていると再就職手当と呼ばれるお祝い金がもらえることがあります。
再就職手当は、再就職先に所定給付日の1/3以上の支給日数を残すことをはじめとし、以下の条件を満たした場合に支給されます。
・再就職先に所定給付日の1/3以上の支給日数を残す
・待機期間後
・再就職先に1年を超えて勤務することが確実であること
・再就職先が前職と関係ないもの
・退職理由による給付制度を受けた場合は、ハローワークから再就職先を紹介されたこと
・過去3年以内に再就職手当を受けていないこと
・失業手当給付時に内定していた再就職先ではない
・雇用保険の被雇用者であること
まとめ
・失業保険とは再就職先が見つかるまでの生活費
・失業保険を受け取れる期間や金額はそれぞれの条件により異なる
・失業保険を受けているときのバイトは注意が必要
・再就職先を失業保険を受けているときに決まるとお祝い金がもらえる
今回は失業保険について詳しく説明してきました。参考になったでしょうか。転職や独立を考えている人ももらえる失業保険が多かったです。ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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