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「失業保険がいくらもらえるか?」
退職を考えている人にとって失業保険は、とても大切な手当てです。失業保険の受給金額は、自分で計算することができます。
ここでは、失業保険の受給金額の計算方法や受給する際の注意点などをわかりやすくご紹介します!失業保険を少しでも多くもらうコツも併せてご紹介します。
「失業保険がいくらもらえるか?」気になるその計算方法とは?
退職後は収入がありません。生活費などの助けとして、失業保険があります。失業保険の受給金額は、条件によって違います。ここでは、失業保険の受給金額を知るための計算方法をご紹介します。
①賃金日額を計算する
まず、賃金日額を計算します。賃金日額とは、1日の平均賃金のことです。
賃金日額は、「離職前の6ヶ月の合計給与÷180日(30×6ヶ月)で計算します。離職前の6ヶ月の合計給与は、毎月の給与明細で確認して計算します。給与明細が手元にない場合は、以前の勤務先から届く離職票でも確認することができます。退職を考えている人は、直近6ヶ月の給与明細を手元に残しておくといいですね。
また、賃金日額には上限がありますのでご注意ください。
退職時の年齢 | 賃金日額の上限 |
29歳以下 | 13,670円 |
30~44歳 | 15,190円 |
45~59歳 | 16,710円 |
60~64歳 | 15,950円 |
出典:雇用保険の基本手当日額が変更になります ~令和4 年8月 1 日から~
②基本手当日額を計算する
つぎに、基本手当日額を計算します。
基本手当日額とは、失業保険の1日分の基本手当額のことです。基本手当日額は、「①賃金日額×給付率」で計算します。
退職時の年齢が29歳以下の場合(上限額:6,835円)
①賃金日額 | 給付率 |
2,657円~5,029円 | 80% |
5,030円~12,380円 | 80%~50% |
12,381円~13,670円 | 50% |
退職時の年齢が30歳~44歳の場合(上限額:7,595円)
①賃金日額 | 給付率 |
2,657円~5,029円 | 80% |
5,030円~12,380円 | 80%~50% |
12,381円~15,190円 | 50% |
退職時の年齢が45歳~59歳の場合(上限額:8,355円)
①賃金日額 | 給付率 |
2,657円~5,029円 | 80% |
5,030円~12,380円 | 80%~50% |
12,381円~16,710円 | 50% |
退職時の年齢が60歳~64歳の場合(上限額:7,177円)
①賃金日額 | 給付率 |
2,657円~5,029円 | 80% |
5,030円~11,120円 | 80%~50% |
11,121円~15,950円 | 45% |
出典:雇用保険の基本手当日額が変更になります ~令和4 年8月 1 日から~
③支給総額を計算する
さいごに、支給総額を計算します。支給総額がわかると、「失業保険がいくらもらえるか?」がわかります。支給総額は、「②基本手当日額×受給期間」で計算します。受給期間は退職理由で異なりますので、ご注意ください。
<退職理由が自己都合の場合>
被保険者であった期間 | ||||||
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | ||
区分 | 全年齢 | ― | 90日 | 120日 | 150日 |
出典:ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数
<退職理由が会社都合または、正当な理由の場合>
被保険者であった期間 | ||||||
1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | ||
区分 | 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ― |
30歳以上35歳未満 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | ||
35歳以上45歳未満 | 150日 | 240日 | 270日 | |||
45歳以上60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | ||
150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
出典:ハローワークインターネットサービス – 基本手当の所定給付日数
失業保険を少しでも多くもらうコツとは?
失業保険は、在職中の給与で受給額が変わってきます。実は、失業保険を少しでも多くもらうコツがあります。「退職日前の6ヶ月間の給与額」と「退職する時期」がポイントです!
退職日前の6ヶ月間の給与額がポイント!
失業保険の受給額は、「退職日前の6ヶ月間の給与額」が大きく影響してきます。ということは、この「退職日前の6ヶ月間の給与額」を増やすことで「①賃金日額」が増えます。結果的に、失業保険の受給額も増えるということです。退職までの6ヶ月間で休日出勤や残業を頑張ると、その分時間外手当が付き「退職日前の6ヶ月間の給与額」を増やすことができます。
退職する時期を見極める!
失業保険の受給額を増やすためには、退職する時期も重要なポイントとなります。
例えば、繁忙期です。繁忙期は、必然的に残業が増えますね。残業が増えると時間外手当がついてその月の給与は、いつもより多くなっているはずです。では、退職のタイミングとしてベストなのは「繁忙期前」と「繁忙期後」どちらだと思いますか?答えは、「繁忙期後」ですね。繁忙期を「退職前の6ヶ月間」に含めることで、「①賃金日額」を増やすことができます。
ただ、これは計画的に退職を考えている人におススメの方法です。心身共に仕事に対して負担がある人にとっては、ストレスなどの負担がより大きくなってしまうので無理は禁物です。
失業保険を受け取るために知っておきたい注意点
失業保険を受け取るためには、いくつかの覚えておきたいポイントもあります。ここでは、失業保険を受け取るために知っておきたい注意点をご紹介します。失業保険を有効に活用するためにも、おススメです!
失業保険が受け取れるのは原則退職後1年以内
失業保険には、受け取れる期限が決まっています。失業保険の申請期限は、原則退職後1年以内とされています。病気やケガ、妊娠、出産、育児など特別な理由がない場合は、退職後すみやかに失業保険の申請をすることをおススメします。
失業保険受給中でもアルバイトは可能!
失業保険受給中は、失業保険だけが収入ではありません。実は、失業保険受給中でもアルバイトをすることができます。失業保険+アルバイトの収入があれば、生活もより安定しますね。
ただ、失業保険受給中にアルバイトをする場合、いくつかの注意点があります。失業保険は「失業の状態」が原則です。アルバイトが長時間勤務になると、雇用保険の加入対象となってしまいます。雇用保険の加入条件が満たしてしまうと、「就職した」と見なされ失業保険を受給することができなくなってしまいます。
また、アルバイトをした場合は、ハローワークに申告が必要です。細かいルールは、ハローワークで確認することができます。
退職後の年金や健康保険はどうなる?
会社で勤めていた時は、年金や健康保険は会社側で手続きをしてもらえました。では、退職してしまったら年金や健康保険はどうなってしまうのでしょうか?
年金は、「国民年金」または「家族の扶養に入る」という選択肢があります。健康保険は、「国民健康保険」「任意継続制度」「家族の扶養に入る」の選択肢があります。年金も健康保険も、退職後14日以内に手続きする必要があります。退職を考えているのなら、退職後どのような健康保険にはいるのかを検討しておくと安心ですね。
まとめ
退職後、いちばん気になることは「失業保険がいくらもらえるか?」ということです。失業保険の受給額は、自分で計算することができます。あらかじめ自分で失業保険の受給額を知っておくと、退職後の生活の不安を減らすことができます。退職を考えているのなら、いちど失業保険の受給額を計算してみると安心ですね!
この記事の監修
海老名 信行
取締役/COO
株式会社ツナグバ
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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