高卒認定試験の免除制度とは?単位取得証明書の注意点を紹介!20代未経験の転職ならツナグバ

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高校を中退した方や、高校に通わずに就職した方なども高卒認定試験を取得すれば、大学や専門学校に入学する権利を得ることができます。

特に、途中で高校を中退した方は、高卒認定試験を受験するときに通っていた高校で取得した科目を免除してもらうことができます。

その場合、通っていた高校に「単位修得証明書」というものを発行してもらわなければなりません。

証明書の書式は文部科学省の指定のものを使わなければならないため、高校に証明書の発行を依頼するときには注意すべき点がいくつかあります。

この記事では、高卒認定試験の単位修得証明書を発行する際の注意点についてお届けしていきます。

高校を中退して高卒認定試験の受験を考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

高卒認定試験の免除制度とは?

高卒認定試験には免除制度というものがあり、すでに高校で修得している単位に関しては試験を受けずに合格することができます。

ですが、全ての科目において高校で単位を修得していた場合でも、いきなり全ての科目の免除を受けて合格者となることはできません。最低でも1科目は必ず受験して合格しなければいけませんので注意が必要です。とはいえ、免除できる科目が多ければ多いほどその分受験料なども節約できますので、単位修得証明書を発行してもらい、提出するのが良いでしょう。また、高卒認定試験の全科目を一度に合格した受験者の割合は4割程度となっており、高卒認定試験は科目数の多さが最もネックとなっています。高校に通っていた期間があるという方は一度高校に問い合わせてみるのが良いでしょう。

高卒認定試験の科目数は?

高卒認定試験に合格しなければならない科目数は最低でも8科目となっています。選択科目として「科学と人間生活」という科目を選択する場合は他の選択科目から1科目選択するだけで良いのですが、「科学と人間生活」を選択しない場合は他の選択科目から3科目受験する必要があります。また。高卒認定試験の「科学と人間生活」は高等学校の科目として「総合理科」の単位が修得できていれば免除となります。

上記の通り、特別に勉強したい科目がある方は除いて、受験する科目数をできるだけ減らすためにも「科学と人間生活」を選択するのが無難ではあるでしょう。

高校の単位とは?

高等学校には文部科学省に指定された科目があり、それぞれに対して2〜4単位が割り当てられています。例えば、「国語表現Ⅰ」は2単位、「英語Ⅰ」は3単位などというふうに割り振られていて、免除に必要な単位数が異なります。詳しくは文部科学省の公式ホームページをご覧ください。

単位修得証明書をもらう際に注意すべき点

高卒認定試験は何度もシステムが変わっているため非常にややこしく感じるかもしれませんが、以下の注意すべきポイントを押さえておけば、まず失敗することはありません。単位修得証明書を発行する際に注意すべき点について早速みていきましょう。

単位修得証明書の申請方法は?

単位修得証明書の申請方法ですが、いきなり訪問して受け取れるものではないためまずは通っていた高等学校に電話で確認してみましょう。高校には義務があるため、最低20年間は情報が残っているはずです。そのため高校を中退してからかなり時間が経ってしまったという方でも安心して一度連絡してみましょう。

電話で確認後、学校に「単位修得証明書発行申請書」を提出しましょう。長くて難しい名前ですが、要は単位修得証明書を発行するようにお願いするための書類です。

その後は数回の確認作業や、実際に学校に訪れる必要があるかもしれませんが、大切な情報ですので丁寧に行うようにしてください。

有効期限に注意

単位修得証明書には有効期限がある場合がありますので注意が必要です。基本的には有効期限なしで発行している学校が多いようですが、最短で6ヶ月の有効期限としている学校もあるため、事前に確認しておく必要があります。有効期限切れの単位修得証明書を提出しても受理されないため、注意しておきましょう。

最低でも2枚必要

単位修得証明書は必ず2枚以上発行してもらうようにしましょう。当然、1枚は願書として提出するために必要になりますが、願書提出用の単位修得証明書は開封無効ですので絶対に開けてはいけません。開けた場合その証明書は効力を持たなくなってしまいます。もう1枚は自分でどの単位が取れているかなど確認するための書類として持っておきましょう。願書として提出する証明書を開けて確認することができませんので、自分用にも発行しておく必要があります。有効期限がある場合は、自分で確認するために1通を申請し、願書提出時期に期限が切れないように分けて申請するのが良いでしょう。

文部科学省指定のものが欲しいことをはっきり伝える

単位修得証明書には文部科学省指定の様式があります。単位修得証明書を発行してもらう際には、高校に文部科学省指定のものを発行してもらえるように伝えるようにしましょう。それをしっかり伝えないで発行すると、学校独自の単位修得証明書が発行され、最悪の場合文部科学省には受理されないケースがあります。

というのも、学校独自の科目が定められている場合、文部科学省指定の単位修得証明書でないとその学校の科目は高卒認定試験においてどの科目に該当するのか分からないという問題が発生します。例えば、「英語Ⅰ」という科目を学校によって「英語表現Ⅰ」としている場合があります。文部科学省では「英語表現Ⅰ」が「英語Ⅰ」の内容に該当するかどうかが判断できないため、単位の修得が認められないケースがあります。

他にも、必要な単位数が習得できているのかどうか文部科学省には判断できないという場合があります。科目免除に必要な単位数は学習指導要領で定められている標準単位数になっています。標準単位数とは、学習指導要領によって定められた、その科目を修得したと言える標準の単位数のことです。しかし、標準単位数より少ない単位数で科目を修得したことを認めているという学校もあります。例えば、標準単位数が4単位の科目の場合に、学校では3単位を取得すればその科目を修得したとする学校の場合、文部科学省では4単位中3単位しか取得できていないのか、3単位中3単位修得できているのかの区別がつきません。もちろん、標準単位数より少ない単位数であっても、各学校が科目の単位を全て修得したとみなせばその科目は免除されることになっています。

これらの問題を避けるためにも、文部科学省指定の様式の単位修得証明書を発行してもらうようにしましょう。

まとめ

この記事では、高卒認定試験の単位修得証明書の発行の仕方や、発行する際の注意点などについてまとめてみました。以上の点に気をつけて、受験に向けて学習しましょう。

高卒認定試験は内容はそれほど難しくないものの、その科目数の多さによってほとんどの人が苦戦を強いられています。

高校を中退して、高卒認定試験の受験を考えている方は科目を免除してもらい、できるだけ勉強にかかる労力を減らすためにも単位修得証明書を提出しましょう。

単位修得証明書は通っていた高校で発行してもらうことができます。必ず、文部科学省指定の様式で、2枚発行してもらうように学校に伝えることをおすすめします。

この記事の監修

海老名 信行

海老名 信行

取締役/COO
株式会社ツナグバ

大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。
次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。
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