「デイサービスへの志望動機はどのように書けばいいのかな?」
この記事では、デイサービスへの志望動機の書き方に悩んでいる皆さんのために、作成のポイントを詳しく解説します。
さらに、パターン別に9つの例文を紹介するので、あなたに合った志望動機の書き方が具体的にわかりますよ。
履歴書にはたくさんの項目がありますが「志望動機」は採用の是非に大きく関わる重要な項目です。
ポイントを抑えた志望動機の作成法を知ることで、デイサービスの介護職員として内定をゲットしましょう!
デイサービスとは
デイサービスとは「通所介護」とも呼ばれ、利用者が施設に通いながら介護やレクリエーションを受けることができる、通所系サービスの1つです。
では、デイサービスの持つ役割についてお話ししましょう。
デイサービスの役割
デイサービスは、主に以下の5つの役割を持ちます。
- 入浴・食事・排泄のサポート
- 機能訓練
- QOLの向上
- 社会参加
- 家族の負担を軽減
入浴や食事、排泄などの日常的なサポートを行うことで、利用者自身や家族の負担を軽減するのはデイサービスの大きな役割です。
さらに機能訓練やリハビリによってQOL(生活の質)を向上し、レクリエーションで周囲とのかかわりを持ち、社会参加への積極的な姿勢が生まれるのもデイサービスの役割だといえます。
デイサービスとデイケアの違い
デイサービスと混同されやすいサービスに、デイケアがあります。
デイサービスとデイケアにはどういう違いがあるのでしょうか?
デイサービスとデイケアでは、目的が下のように異なります。
デイサービスの目的 | 身体機能を維持し、介護予防を行う |
デイケアの目的 | 専門的なリハビリによって身体機能の回復を目指す |
デイサービスとデイケアは一見似ていますが、デイサービスは機能維持や予防に重点を置いているのに対して、デイケアは回復を目指すものです。
履歴書の志望動機を書く際にも、デイサービスとデイケアを混同しないように注意しましょう。
デイサービスへの転職で志望動機を書くポイント
次に、デイサービスへの転職の際に志望動機を書くポイントについて、解説します。
ポイントは以下の4つです。
- 履歴書の志望動機は具体的な内容にする
- なぜデイサービスを志望しているのかを明確に
- これまでのキャリアや今後のビジョンをアピールする
- 熱意を感じさせる文章にする
では、1つひとつお話ししていきましょう。
ポイント1.履歴書の志望動機は具体的な内容にする
志望動機を書く際には、具体的な事柄を交えて書くことが大切です。
なぜなら、具体的に書くことで、文章に説得力が生まれるからです。
たとえば志望動機として以下の二つの文章があったとしたらどうでしょう。
- 地域社会に大切な介護の仕事に関わりたい
- いつも親しくしている高齢者の方がデイサービスへ通うようになってから生き生きとした笑顔がみられるようになり、デイサービスの大きな役割を痛感した
1の文章よりも2の方がより説得力があるため、評価が高くなるといえます。
具体的な事柄を盛り込むことは、採用担当者に好印象を持ってもらうための重要なポイントです。
ポイント2.なぜデイサービスを志望しているのかを明確に
介護施設はデイサービスだけではありません。
様々な介護施設がある中で、なぜあなたがデイサービスを希望しているのかが明確にわかるように書く必要があります。
また、デイサービスの中でもなぜそのデイサービスを選んだのかも重要なポイントですね。
たとえば、地域との交流を積極的に行っている施設なら「利用者さんと共に地域活動にも関わっていきたい」などというように、施設の特徴を盛り込んだ内容にすると効果的です。
施設の特徴をよく理解して、採用担当者が「なるほど」と思えるような志望動機を作成しましょう。
ポイント3.これまでのキャリアや今後のビジョンをアピールする
これまでどんな経験を積んできたのかや、そのデイサービスに就職した後はどんなビジョンを描いているのかをアピールしましょう。
採用担当者はあなたがどんなキャリアを持っていて、就職後にはどのように力を発揮できるのかが知りたいからです。
そこで重要になるのは、あなたの一方的な希望を書かないようにすること。
応募先の施設ではあなたにどんな役割を求めているのか、また、そのビジョンは実現可能なのかを考慮して書くようにしましょう。
ポイント4.熱意を感じさせる文章にする
あなたの熱意が伝わる文章にすることは、非常に大切なポイントです。
採用担当者はあなたの履歴書や志望動機の内容から、あなたの人柄や、すぐに辞めることなく仕事を続けてくれるのかを知りたいと思っているからです。
履歴書を見て「ぜひ会ってみたい」と思ってもらえるよう、仕事に対する積極的な気持ちを盛り込んでアピールしましょう。
デイサービスの志望動機【例文9パターン】
ここまで、デイサービスへの志望動機を書くポイントについて、お伝えしてきました。
それでは、具体的に志望動機の例文を9パターン紹介しましょう。
例文は以下の2つに分けて紹介します。
- 介護職未経験者がデイサービスへ転職する場合
- 介護職経験者がデイサービスへ転職する場合
では、順に確認していきましょう。
(1)介護職未経験者がデイサービスへ転職する場合
例文①
私は母の介護を5年間続けてきましが、だんだんと自宅だけでの介護は困難になってきたため、デイサービスを利用しています。
デイサービスを利用するようになってから私たち家族の負担が軽減し、息抜きをする時間が取れるようになりました。また、母はデイサービスに通うことで生活に活気が出て、表情が明るくなりました。
そんな母の姿を見ているうちに、私も地域の高齢者や介護のサポートがしたいと考えるようになり、介護職員初任者研修の資格を取得。介護業界への一歩を踏み出したいと強く願っています。
母の介護をしてきた経験も活かしながら、力いっぱい介護職に取り組んでいきたいです。
例文②
これまで、高齢の利用者が多い温泉施設で働いてきました。
毎日高齢者の方々と接し、顔見知りになって親しく挨拶を交わしたりするうちに、もっと高齢者の方々と接したいと思うようになったのが、デイサービスへの転職を考えたきっかけです。
貴社では認知症予防に力を入れていると知り、これから介護職を続けていく上で大切な知識や経験を身に付けていけると考えています。
ぜひ貴社で介護職としてのスキルを身に付け、一歩一歩前進していきたいです。
(2)介護職経験者がデイサービスへ転職する場合
例文① 他のデイサービスから転職
貴社ではレクリエーションに力を入れて取り組んでいると知り、ぜひ貴社で働きたいと思います。
私は現在もデイサービスに勤務していますが、現職の施設では介護度の重い方が多く、レクリエーションをあまり積極的に行えないような状況です。
貴社では昔からある伝統的な遊びや日本文化をモチーフにした本格的な創作活動をリハビリやコミュニケーションの活性化にも活かすなど、積極的にレクリエーションに取り組んでいるとお聞きしています。
貴社でレクリエーションについて学びながら、利用者様の生活をより豊かにできるような介護を目指していきたいです。
例文② 有料老人ホームから転職
私は7年間、有料老人ホームにて入浴や食事、排泄介助などを中心に介護業務に携わってきました。生活全般の介助については一通りスキルを身に付けてきたと思います。
しかし、これまでの仕事の中では、利用者様と会話やレクリエーションによってコミュニケーションを取るような関わりを持つことがあまりできませんでした。
今後はこれまでに培ってきた身体介護や生活介護に加えて、イベントやレクリエーションについて学び、利用者様とコミュニケーションを取っていきたいと思い、応募いたしました。
例文③ 特養から転職
これまで特養で、介護度が重い方の介護を通じて、様々な経験を積んでまいりました。深い介護知識を身に付けることができたと思っていますが、コミュニケーションの取り方は余り学んできていません。
貴社では季節の行事や様々なレクリエーションを通して、利用者様に笑顔になっていただけるようなコミュニケーションを重視していると、ホームページで拝見しました。
私も貴社で利用者様に明るい毎日を過ごしていただけるような介護を学び、成長していきたいと考えています。
例文④ グループホームから転職
私はこれまでの3年間、グループホームにおいて認知症の利用者様のケアにあたってきました。グループホームで共同生活を行う利用者様のサポートを行ってきたスキルを活かし、今後は貴社のデイサービスにおいてさらに経験を積んで行きたいと考えています。
貴社ではレクリエーションなどを通して認知症の予防と改善を行うプログラムを実施しているとお聞きしています。今後はデイサービスでのレクリエーションを通してさらにスキルアップしていきたいです。
例文⑤ 訪問介護から転職
私は、これまで訪問介護に携わっておりました。訪問介護では利用者様の元へ一人で行って介護サービスを行うため、一通りの作業を一人でこなす必要があります。訪問介護の経験によって、仕事をやりとげる責任感と必要なスキルを身に付けることができました。
しかし、多くの利用者さんに接したり、チームワークの中で介護を行うといった経験はしていません。貴施設では、スタッフのチームワークを大切に介護に取り組んでいると、ホームページで拝見しました。
今後はこれまでに身に付けた介護技術を活かしながら、多くの利用者様とコミュニケーションを持ったり、チームで介護を行う経験を積んで行きたいと考えています。
例文⑥ 老健から転職
これまで4年間、老健で利用者様の在宅復帰を目標に、心身の機能が回復できるよう取り組んで参りました。老健では介護について学ぶとともに、医療やリハビリに関する知識を得ることができたと思います。
今回デイサービスへの転職を希望しているのは、老健では余り学ぶことができなかった、イベントやレクリエーションのスキルを身に付けたいと思ったからです。
貴施設ではリハビリに効果が高いレクリエーションを中心に、利用者様との交流を図っているとお聞きしています。これまでの経験を活かしつつさらにスキルを上げていくため、ぜひ貴施設で介護を行いたいです。
例文⑦ ブランクがある人の転職
出産前の5年間デイサービスで勤務していましたが、出産を機に退職し、育児に専念していました。しかしこの4月で子供が小学校へ入学するため、再就職を考えて貴社へ応募させていただきました。
約6年間介護の仕事から離れていましたが、育児から学んだことも数多くあります。たとえば、子育てでは想定外のことがたびたび起きます。以前の私なら、想定外のことが起きたら焦ってしまったり、先輩に頼ったりしていました。
しかし今では想定外のことが起きても焦らず的確に判断する力が身についています。育児で培った経験を活かし、御社にてさらにスキルアップしていきたいです。
まとめ
履歴書の中で、書き方に最も悩むのが今回取り上げた「志望動機」でしょう。
志望動機以外の項目は、丁寧な字できちんと書けばほとんどOKだからです。
採用担当者が履歴書から知りたいのは、以下の3つです。
- あなたのこれまでのスキル
- なぜここで働きたいと思うのか
- あなたの熱意、すぐに辞めずに仕事が続けられるか
志望動機にはこれらを具体的かつ簡潔に書き、あなたの熱意を感じられる前向きな文章を心がけましょう。
採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせることができたら、第一関門突破です!
この記事があなたの転職、就職のお役に立つことを祈っています。