デイサービスでの副業はオススメ?メリットやデメリットと注意点を解説!

かつての日本社会では副業を禁止している企業が多かったのですが、近年では副業に対する考え方が変わり、副業を認める企業も増えてきました。

介護業界でも同様の流れがありますが、まだまだ副業には不安も多いのが現状ですね。

果たして、デイサービスで副業を持つことはオススメなのでしょうか?

そこでこの記事では、デイサービスで副業を探す理由や、そのメリットとデメリットについて解説。

さらに副業を行う注意点についてもお話しするので、デイサービスでの副業をお考えの方はぜひ参考にしてください。

目次

デイサービスで副業を探す3つの理由

デイサービスで副業を探す理由には、どのようなことが多いのでしょうか?

理由は大きく分けて以下の3つになります。

  1. 介護職正社員が収入をアップしたい
  2. 資格取得のため
  3. 介護以外の仕事で気分転換したい

では、1つひとつお話ししていきましょう。

理由1.介護職正社員が収入をアップしたい

デイサービス等で働く介護職正社員が副業を探す理由として最も多いのは、やはり収入のアップです。

介護職員の給与は上がってきているとはいえ、まだ一般的な職種と比較して少ない場合が多いと言われているからです。

たとえば給料が5万円アップするには長い期間が必要ですが、アルバイトで副業を行えば、5万円の収入を得るのはそれほど大変ではないかも知れません。

少し高価な物が欲しい、海外旅行へ行きたい、お小遣いが足りないなどの理由で副業を探す人は多いでしょう。

理由2.資格取得のため

資格の取得も、デイサービスでの副業を探す理由の1つでしょう。

介護関連の資格を取ると手当が付くため収入がアップしますが、介護に必要な資格を取るには、定められた期間の実務経験が必要になるからです。

介護関係の副業につくことで、本業の実務時間にプラスして経験が積めるので、その分早く資格を取得することが可能になりますね。

資格を取得するために、デイサービスなどの他の介護職で副業を探す人も多いと言えます。

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理由3.介護以外の仕事で気分転換したい

介護職以外の仕事をするために、副業を探す人もいるでしょう。

デイサービスなどの介護の仕事は、利用者さんの生活に直接関わり、時には命にも関わる大変な業務だと言えます。

すばらしい職業ですが、正社員などで長期間それだけに従事していると、人によっては大きなストレスが負担となるかも知れません。

他の仕事を行うことで気分転換を図り、ストレスの解消になるということも、副業を行う1つの理由です。

デイサービスで副業をするメリット

ここまで、デイサービスで副業を探す理由について、お話ししてきました。

それでは、デイサービスで副業を行うとことで、どんなメリットがあるのでしょうか?

メリットは以下の5つです。

  1. 収入が増える
  2. 資格取得のためのキャリアが積める
  3. スキルアップできる
  4. 違った人間関係が築ける
  5. 自分を発見できる

では、1つひとつ見ていきましょう。

メリット1.収入が増える

デイサービスで副業を行うことで収入が増えるのは、大きなメリットです。

令和2年の介護職員の平均年収は約390万円(厚生労働省調査)で、日本人の平均年収である約433万円(国税庁調査)に比較して、43万円少ないという結果になっています。

介護職員の収入は、様々な加算措置や処遇改善等によって少しずつ上昇しているものの、まだまだ他の職種少ないと言えるでしょう。

また、介護の有資格者の場合は、他のアルバイトなどを行うよりも高給の求人情報があります。

デイサービスで副業を持つメリットの第一は、やはり収入が増えることですね。

引用元:「厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」「国税庁 民間給与実態統計調査

メリット2.資格取得のためのキャリアが積める

前述したように、デイサービスやホームヘルパー、訪問ヘルパーなどの他の介護職で副業を行うことで、資格取得に必要な実務経験を積むことができます。

たとえば、介護職の資格として人気の高い介護福祉士とケアマネジャー(介護支援専門員)を受験するために必要な実務経験は以下のようになります。

受験資格を取るためには、それ相応の実務経験が必要であることがわかりますね。

資格名 実務経験 従事日数
介護福祉士 3年以上 540日以上
ケアマネジャー(介護支援専門員) 生活相談員や支援相談員などの受験資格として認められた相談業務を通算5年以上 生活相談員や支援相談員などの受験資格として認められた相談業務に900日以上

実務経験を積むのは大変かも知れませんが、介護福祉士の資格を取ることで1万円~1万5千円程度の資格手当を得ることができます。

さらに経験を積むことでケアマネジャーの資格を取れば、基本給や手当もアップしていくでしょう。

デイサービス、ホームヘルパー、訪問ヘルパーなどの介護関連の副業は、資格取得のための実務経験を積めるのがメリットですね。

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メリット3.スキルアップできる

副業を持つことで、他の職場での取り組みを学び、良いところを本業の職場へ取り込んで行くことができます。

介護技術や利用者さんとの接し方など、1つだけの職場では学べなかったことを知り、スキルアップにつながるでしょう。

また、本業の方の職場を客観的に見ることで、転職の際の情報としても役立ちますよ。

メリット4.違った人間関係が築ける

職場が変わると、当然ながら人間関係も全く異なる世界を持つことになります。

ひとつの職場内で同じ人たちに囲まれていると、ちょっとしたことでぶつかり合うなど、ストレスも多くなりがち。

違った人間関係の中で、これまでとは違った価値観が見えてくる場合もあるでしょう。

副業を持つことで新しい人間関係が築けるのは、メリットだと言えますね。

メリット5.自分を発見できる

介護関連以外の仕事を持つことで、今までとは違った自分を発見することができます。

たとえば、カフェやコンビニの店員、事務職、イベント関連などです。

1つの業種だけに長く従事していると、同じ角度からしか自分を見ることができなくなりがち。

介護業界以外の副業につくことで今までとは違った才能に気づいたり、本当に自分に向いた仕事が見つかったりする場合もあるでしょう。

新しい自分を発見できるのは、副業を持つメリットだと言えます。

デイサービスで副業をするデメリット

次に、デイサービスで副業をするデメリットについてお話しします。

デメリットは以下の3つです。

  1. 本業の会社にバレるリスクがある
  2. 本業がおろそかになる可能性がある
  3. 納税手続きや収入面の調整が必要になる

では、確認していきましょう。

デメリット1.本業の会社にバレるリスクがある

デイサービス等の副業を持つ最も大きなデメリットは、本業の会社にバレるリスクがあることです。

正社員として働いている場合は、副業を探す前に会社が副業を禁止していないか、就業規則をしっかりと確認する必要があるでしょう。

副業を禁止しているにも関わらず黙って副業を行うと、バレてしまった時に減給などのペナルティを受ける可能性があります。

しかし会社によっては、パートやアルバイトとして副業を行うならOKというケースもあるので、よく調べておきましょう。

また、副業を禁止していない場合でも、業務上の秘密や、競業によって利益が害された場合などが発覚したら、処分を受ける可能性があります。

副業を探す前に、会社が副業を禁止していないかや、どの程度までOKなのかなど、よく調べておきましょう。

デメリット2.本業がおろそかになる可能性がある

副業を持つと、本業の方がおろそかになるというデメリットがあります。

特に本業がフルタイム勤務の場合は、副業を持つと体力的にかなり厳しいかも知れません。

睡眠時間や休日が減ることで疲れがたまり、体調を崩したり、ミスを起こしてしまう可能性があると言えます。

また、家族と過ごす時間や、趣味の時間なども減ってしまうでしょう。

デメリット3.納税手続きや収入面の調整が必要になる

仕事が本業だけの場合だと、年末調整は本業の会社で行うため、自分で確定申告をする必要はありません。

しかし、副業の収入が年間20万円以上になると、原則的に確定申告が必要になります。

また、会社にバレないように副業を行う場合だと、住民税の支払いも自分で行うことになるでしょう。

住民税の支払いの際に、申告書の記載方法を間違うと、会社に副業がバレてしまいます。

副業を持つと、本業だけの場合は必要なかった納税等の手続や調整が必要なのは、デメリットだと言えますね。

【注意点!】デイサービスで副業を持っていることは社内の人に言わないこと!

もし副業禁止の職場で働いている場合は、副業を持っていることを絶対に社内の人に話してはいけません。

たとえ仲良しの同僚であっても、つい他の人に話してしまわないとは限らないからです。

また、今はその同僚とうまくいっていても、何かでトラブルになった時に、上司に告げ口されたら大変なことになるでしょう。

本業を失わないためにも、また、友達を失わないためにも、副業を持っていることを社内の人に告げるのは厳禁です。

まとめ

この記事では、デイサービスで副業を持つことの理由や、そのメリットとデメリットについて詳しく解説しました。

デイサービスなどの介護職で働く職員が副業を持つことは、収入面からも資格取得の面からも、メリットが大きいと言えます。

ただし「本業の会社は副業を禁止していないのか?」「どの程度の範囲までならOKなのか?」といった点をしっかりと確認することが大切です。

また、副業を行う場合は勤務時間や勤務内容、自分の体力などを考え併せて、無理のない範囲で行うことをオススメします。

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この記事を書いた人

「兵庫県神戸市在住の主婦で自宅で両親の介護を約10年間経験。母が二年前からサービス付き高齢者住宅へ入居しており、母の介護の役に立つかと考え「介護職員初任者研修」を取得。これからますます高齢化社会が進むことが予測される日本において、介護のお仕事は無くてはならない非常に重要な役割を担うものです。私自身今後まだまだ学んでいくべきことが多くあるでしょう。記事を書くことで少しでも皆さんのお役に立てることを願っています。」

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