老人ホームの仕事はきついってホント?こんなにある老人ホームで働くメリット!

介護士の仕事は昔から3Kだと言われています。

3Kとは、「きつい・汚い・危険」の頭文字を取ったものですが、ここにもう1つ「給料が少ない」のKが加わり4Kになることもあるようです。

たとえ3Kでも給料が多いならまだしも、給料まで少ないのでは離職してしまう職員が多いのも頷けますよね。

特に、介護業界では「老人ホームの仕事はきつい」と耳にすることが多いようです。

ホントに「老人ホームの仕事」はそんなにきついのでしょうか?

そこで、この記事では各老人ホームの仕事内容を解説すると共に、老人ホームで働くメリットも紹介しています。

これから老人ホームで働きたいと思っている方の参考にしていただければ幸いです!

目次

老人ホームの仕事がきついと言われる3つの理由

介護業界では、まるで3Kの代表のように噂されている老人ホームの仕事ですが、煙のないところに火は出ません。

老人ホームの仕事がきついという噂の理由はどんなことなのでしょう。

理由1.夜勤がきつい

老人ホームなどの介護施設では24時間体制で利用者さまの見守りや介助が必要です。

そのため、ほとんどの介護士は夜勤も担当することになります。

人は基本的に、夜寝て朝目覚めるという生活習慣を送っていますが、夜勤があると不規則な生活習慣を余儀なくされます。

不規則な生活習慣で生活のリズムが狂うと、睡眠の質も下がりストレスが溜まりやすくなってしまいますよね。

ストレスが溜まると疲れもとれにくくなるという悪循環に陥り、老人ホームの仕事はきついと感じるのではないでしょうか。

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理由2.身体的にきつい

老人ホームの仕事には他の職場にはない、利用者さまの日常生活を介助するシーンが多くあります。

利用者さまの中には体が大きな方もいるため、入浴介助や移乗介助・体位交換をする際に、 腰に負担がかかり身体を痛めてしまう介護士が少なくありません。

排泄介助では利用者さまの排泄をお手伝いをしたりオムツの交換をすることから汚い、きついと感じる人もいるのでしょう。

理由3.精神的にきつい

老人ホームなどの介護施設の中には、特別養護老人ホームのように終の棲家(ついのすみか)としてご利用なさる高齢者もいます。

そのようなケースだと利用者さまの最期を看取ることもあるため精神的にきついと感じることもあるでしょう。

特に特別養護老人ホームでは、介護報酬に「看取り介護加算」が追加されたため看取りを積極的に受け入れる施設が増えているようです。

そうなると、看取りをする機会も増え介護士の精神的負担も多くなります。

さらには、認知症を患っている高齢者も多く、心無い言葉を投げかけられることもあるでしょう。

また、介護職は老人ホームに限らず常に慢性的な人手不足だと言われています。

人間関係の煩わしさを感じることもあり、心身をゆっくり休ませることができずきつい仕事だと噂されてしまうのでしょう。

老人ホームの仕事内容

上記の「老人ホームの仕事がきついと言われる理由」を踏まえた上でここでは各老人ホームの仕事内容を見ていきます。

果たして、老人ホームの仕事はホントにきついのでしょうか?

特別養護老人ホーム(特養)

公的施設の特養は、介護が必要な高齢者に24時間の介護サービスを提供する施設です。

特養は原則として要介護3以上の方のみの入所となるので、比較的介護度の高い高齢者が多くいます。

また、認知症の方の受け入れも可能、特養で最期を迎えようとお考えの利用者さまが多い施設です。

特養の介護士は利用者さまの食事介助、身体介助、入浴介助などの身体介護が主な仕事になります。

食事をする際は、一人で食べることが難しい利用者さまもいるため食事介助が必要になるほか

加齢による身体機能の低下で噛む力や飲み込む力も弱くなっている方もいるため

利用者さまが誤嚥(ごえん)などしないように近くで見守るのも介護士の大事な仕事です。

食事をとれば当然、排泄もありトイレの誘導や排泄の手伝い、オムツ交換も介助の1つです。

排泄介助では、利用者さまの自尊心を傷つけないように配慮することが大切だと言われています。

入浴では、介護度の高い高齢者が多いため、ほとんどの利用者さまの介助が必要です。

利用者さまの安全面に気をつけながら、気持ち良く入浴してもらえるように気を配るのも介護士の役割です。

また、特養では利用者さまの健康を管理するという任務もあります。

老人ホームなどの介護施設では看護師が常駐していますが、医師による定期的な回診もあります。

その回診で、利用者さまの近況を正確に医師に伝えるのも介護士の重要な役割です。

それにより、万が一利用者さまに病気が見つかっても早期発見・早期治療につなげることが可能になります。

特養では、利用者さまの身体機能の維持や回復を目的としたレクリエーションを提供しています。

そのレクリエーションをサポートするのも介護士です。

特養で暮らす利用者さまに生きがいを持って生活してもらえるように介護士が様々なイベントを企画します。

また、利用者さまご家族とも積極的にコミュニケーションをとり、信頼関係を築いています。

夕方になると夜勤の介護士が日中の介護士と交代して、利用者さまが眠っている間の見守り・介助を継続

このように、特養で働く介護士は利用者さまが安全かつ快適な生活を送れるように、日々惜しまない努力を重ねています。

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介護老人保健施設(老健)

老健とは要介護1以上の高齢者が、何かしらの病気やケガで病院に入院し、治療を終え退院後に在宅復帰を目指すために入所する介護施設です。

介護士の仕事としては特養で働く介護士の仕事とほとんど変わりありませんが、大きな違いとして

特養の介護士が、利用者さまのADL(日常生活動作)を介助することだとすると老健の介護士は、利用者さまの在宅復帰を目的とした介助であるということです。

そのため、老健の介護士は理学療法士・作業療法士などのリハビリ専門職や看護師などと連携や情報共有のためのスキルが求められます。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、民間施設であるため多種多様なサービスを展開している介護施設になります。

有料老人ホームには、介護付き有料老人ホーム・在宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などがあります。

特養は要介護度が高い高齢者が利用されていますが、有料老人ホームの場合は施設によって入居条件が異なるものの比較的お元気な高齢者の利用が多いようです。

それでも、介護士の仕事内容は他の施設とさほど違いがありませんが、大きな違いは

民間企業が運営しているため、利用者さまお一人お一人に合わせたきめ細やかなサービスが提供できることです。

また、夜勤シフトも多数のメンバーで各フロアの利用者さまを担当するため公的施設の老人ホームに比べると比較的楽な仕事だと言えそうです。

グループホーム

グループホームは、主に認知症の利用者さまが生活している介護施設です。

グループホームでの介護士の仕事内容も他の施設とあまり変わりませんが、利用者さまが認知症を患っていることから

利用者さまの認知症を防止するための支援が主な仕事になります。

こんなにある老人ホームで働くメリット

ここまで各老人ホームの仕事内容を見てきました。

ここでは老人ホームで働くことのメリットをお伝えしていきます。

特別養護老人ホーム(特養)

基本、特養は介護度が3以上の高齢者が入所されています。

そのため、身体介護に取り組む機会も多くあり、どの職場に行っても通用するスキルを手にすることが可能です。

また、特養では経験豊富な先輩がたくさん働いている施設も多く、先輩方から学ぶことでより早く知識や技術が身に付きます。

収入面では、公的施設である特養は倒産リスクが非常に少ない施設だと言えるでしょう。

入所者が後を絶たない特養では収益も安定しているため、他の職場や施設より高い給与が期待できます!

介護老人保健施設(老健)

老健で働くメリットは、在宅復帰を目指す介護度が低い利用者さまの介助となるので身体的な負担が少ないことです。

退所する利用者さまやそのご家族から感謝の言葉を受け取ることは、介護士冥利に尽きるのではないでしょうか。

また、老健は原則3ヶ月の入所期間となるので利用者の入れ替わりが多い施設でもあります。

そのため、症状の異なる利用者さまと出会う機会も多く、介助の方法も変わってきます。

介助の方法が違えば様々な知識や技術を学ぶことができ介護士としての腕も上がるのではないでしょうか。

また、老健ではリハビリが主な介護となるためリハビリ職や看護師などとのかかわりも多くなります。

たくさんの人との出会いが力となり、あなた自身を大きく成長させてくれることも老健の魅力です!

有料老人ホーム

有料老人ホームで働くことのメリットはや福利厚生や人員制度が充実している施設がたくさんあることです。

そのため、介護士として働きながら資格習得のチャンスがあり、スキルアップを目指せることも大きなメリットです。

また、有料老人ホームでは介護職員の人員が十分安定しているため、利用者さまに質の高いサービスを提供できます。

質の高いサービスで、利用者さまに喜んでいただければ介護士としての達成感が得られるのではないでしょうか!

グループホーム

グループホームは5名以上9名以下というという少人数制なので、利用者さまお一人お一人にきめ細やかなサービスを提供することができます。

利用者さまは認知症の症状があるものの、歩行や入浴などを自分で行える介護度が低い方がほとんどなので、介護士の体力的な負担が少なくて済みます。

また、認知症ケアの専門知識を介護しながら学べるというのも大きなメリットではないでしょうか!

各老人ホームには様々なメリットがありますが、共通するメリットは利用者さま皆さんに喜んでいただけることですね!

自分に合った老人ホームを選ぶためのポイント

各老人ホームの仕事内容やメリットがわかったところで、次はあなたがどんな老人ホームで働くことができるかイメージしてみましょう。

そこで、ここではあなたに合った老人ホームを選ぶためのポイントを紹介しています。

ポイント1.体力に自信があり、介護スキルを高めたい人は特養

体力的に自信があり介護スキルも高めたいとお考えの人は特養をおすすめします。

介護度が高い利用者さまが多いため身体介護に携わる業務が1日を占めます。

身体介護は体力勝負でもありますが、その反面、介護技術のスキルも磨ける絶好の施設です。

ポイント2.リハビリ知識を学びたい人は老健

もし今あなたが理学療法士や作業療法士を目指しているとしたら、老健をおすすめします。

老健は、在宅復帰を目指す高齢者にリハビリを行う施設のため身近でリハビリケアの知識が学べます。

また、リハビリ専門職や看護師などとの連携もあるためチームケアについても学べる施設です。

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ポイント3.待遇や福利厚生を重視する人は有料老人ホーム

待遇や福利厚生を重視する人には有料老人ホームをおすすめします。

有料老人ホームは民間企業が運営していることもあり、待遇面も平均値より高く設定されてる施設が多いようです。

また、福利厚生も充実しているため働きながらキャリアアップを目指す人にはピッタリの施設です。

老人ホームで働く介護士のやりがい

老人ホームで働く介護士のやりがいは何と言っても、利用者さまの笑顔を見ることではないでしょうか。

入所当初は不安でいっぱいだった利用者さまの顏が、あなたの介助で自信をつけ、どんどん笑顔になっていく。

そして、「ありがとう!」と感謝の言葉をかけてもらえる。

それこそが、介護士のやりがいとなりあなた自身のスキルアップにもつながっていくことでしょう。

老人ホームの仕事ってホントにきついの?

この記事では、老人ホームの仕事がきついと言われる理由や各老人ホームでの仕事内容、メリットなどをお伝えしてきました。

いかがでしたか?

老人ホームの仕事はホントにきついのでしょうか?

確かに老人ホームの仕事がきついのは否めませんが、介護士としてプロを目指すなら多少のきつさは成長の糧となるはずです。

各老人ホームの特徴を理解し、あなたに合った施設で働けばきついと思った仕事も軽減できるのではないでしょうか。

あなたもあなたに合った老人ホームで働いて、たくさんの高齢者を笑顔にして差し上げましょう!

 

 

 

 

 

 

 

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この記事を書いた人

出身地:埼玉県
趣味:韓国ドラマを観ること ・自主トレ
資格:健康管理士一般指導員(文部科学省後援)・健康管理能力1級
・JADP認定メンタル心理カウンセラー・調理師免許・介護職員初任者研修課程修了
私は、昨年に主人を亡くし、孫と暮らしていました。
その孫も中学校入学をきっかけに自分の家に戻ったため、現在は高齢の母の引き取り、介護をしながら2人暮らしをしています。

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