介護職の正社員は、夜勤なしでは稼げないというのが介護業界の常識のようです。
しかし、夜勤があると心身の疲れが取れず体調を崩してしまう人や、家庭の事情などで夜勤ができない人も少なくありません。
また、まだ経験の浅い介護士は夜勤を一人で行えるのか不安に感じ敬遠することもあるようです。
問題なのは、夜勤をしないと稼げないということです。
そこで、この記事では介護職の正社員が夜勤なしで稼ぐ働き方、またそのメリット・デメリットを紹介しています。
介護の仕事が好きなんだけど、夜勤なしでは稼げないので介護職を辞めたいとお考えの方に参考にしていただければ幸いです!
介護職が夜勤なしで働くメリット
介護職は夜勤をしないと収入があまり良くありません。
そのため、夜勤なしの介護職は離職を考えてしまうようです。
ここでは、介護職が夜勤なしで働くことのメリットをお伝えしているので改めて考えてみてくださいね。
メリット1.規則正しい生活習慣が送れる
夜勤の何が大変かというと、夜の勤務となるため規則正しい生活習慣が送れず生活リズムが崩れてしまうことではないでしょうか。
生活習慣のリズムが崩れてしまうと体調も悪くなってしまう人が少なくありません。
夜勤なしの生活で規則正しい生活習慣が身につけば体調のコントロールも安定するでしょう。
メリット2.仕事と家事の両立が可能
特に、既婚者やお子さんがいる方は、夜勤があると家庭のことが疎かになってしまいがちです。
夜勤で帰るのは朝になりますが、クタクタになって疲れて帰っても家事をしなければなりません。
すぐに眠りにつくわけにはいかないのです。
お子さんがいる方は、託児所に迎えに行ってから家に帰る人もいるでしょう。
それから寝れるかと言うと、なかなか難しいですよね。
その点、夜勤がないと家事も子育ても家族のペースに合わせることができるため仕事と家事の両立が可能です。
メリット3.自由な時間が増える
夜勤がない日中勤務ではシフトにもよりますが、ほとんどの職場の終了時間が17~18時までのようです。
となると、その後の時間は自由に使えてプライベートな時間が持てますよね。
自由な時間が増えれば資格習得のための勉強をしたり、スポーツジムに通ったりとプライベートな時間が充実します。
夜勤に縛られることなく、家族やお友達との時間も楽しむことができきるので生活に潤いが出てくるのではないでしょうか。
メリット4.仕事へのモチベーションが上がる
上記のようなメリットがあると、精神的にも身体的にも負担の少ない毎日を送れます。
仕事にストレスを感じることも減り、「また明日から頑張ろう!」という気持ちになれます。
その結果、仕事に対する意欲も湧きモチベーションも上がるのではないでしょうか。
介護職が夜勤なしで働くデメリット
介護職が夜勤なしで働くメリットはたくさんありましたね。
では、夜勤なしで働くデメリットはどんなことなのでしょう。
デメリット1.夜勤手当が出ないので稼ぎが減る
介護職員は夜勤をすることで基本給とは別に、夜勤手当が支給されます。
その金額は施設によって違いますが、およそ3,000~10,000円で、その手当がもらえなくなってしまうのです。
そのため、収入が減り介護職の夜勤なしは稼げないと言われてしまうのでしょう。
デメリット2.夜勤なしの職場で働くと運転業務がある
夜勤なしの職場では、利用者さまの送迎をしている施設が多くなります。
そうなると、当然、車の送迎となるため運転業務が求められることもあるようです。
日中勤務では運転免許が必要になることもあり、車の運転が苦手だという人は困りますね。
デメリット3.夜勤なしの職場では正社員の募集が少ない
夜勤がない職場では正社員を募集している施設が少なく、パートやアルバイトの採用が多くなるようです。
正社員にこだわる方には厳しい現状となるでしょう。
介護職の正社員が夜勤なしで稼げる働き方
夜勤なしで働くメリット・デメリットが分かったところで、ここでは介護職の正社員が夜勤なしで稼げる働き方を紹介しています。
介護の仕事で夜勤なしというのはどんな働き方なのでしょうか。
職場を代えてみる
夜勤があるのは特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの老人ホームです。
このような施設では利用者さまを24時間体制で介助するため夜勤は必須となります。
しかし、介護士が活躍するのは老人ホームのような施設ばかりではありません。
昼間だけ業務を行っている施設もたくさんあるのです。
高齢者のお世話をするのが好きなんだけど、夜勤ができないという人は昼間の施設に職場を代えてみることをおすすめします。
副業してみる
近年、日本では副業という働き方が再び注目を浴びているようです。
副業とは本業とは別に仕事をすることを言いますが、最近では就業者のおおよそ12%の人(約6649万人)が副業や兼業をしていると言われています。
夜勤をしないで稼ぎたいと思う介護職の正社員にも、副業をおすすめします。
副業の詳しい情報は下の記事を参考にしてくださいね▼
正社員をやめて派遣にする
あなたが夜勤なしで稼ぎたいとお考えなら介護派遣で働くことをおすすめします。
介護派遣とは、介護事業所などに所属せず派遣会社に雇用される働き方を言います。
もし、あなたが正社員として働きたいと思っているなら紹介型派遣の派遣先で正社員や契約社員として働くことを前提に雇用契約を結ぶことも可能です。
派遣で働くことで、あなたに合わせたライフスタイルとあなたが希望する稼ぎを手にすることが叶うかもしれません。
介護職の正社員夜勤なしの職場
高齢者のお世話が好きで介護職に就いたものの、夜勤をしないと稼げないという現実に介護職を辞めてしまおうかとお考えではありませんか?
実は、高齢者のお世話ができる職場は老人ホーム以外にもあります。
しかし、問題はその職場で稼げるかどうかですよね。
ここでは、夜勤なしの職場を紹介しながら、その施設で稼げる方法をご紹介しています。
夜勤なしの職場1.訪問介護
訪問介護というと、職場というより利用者さまのご自宅で働くことになります。
一般的にはヘルパーさんとして認識されているようですね。
訪問介護での仕事内容は主に、身体介護サービスと生活援助サービスにになります。
ほとんどの利用者さまが日中だけの契約となるので、夜勤なしで働きたい介護職の需要は高いと言えるでしょう。
訪問介護で稼げる働き方:登録ヘルパー
訪問介護で働くには、介護事業所などに所属する必要があります。
その介護事業所で職員として利用者さまのお宅へ介護の仕事をしに行くことになるのです。
ただ、その形式だと1カ所の介護事業所の職員となりますが、複数の介護事業所に登録して働く登録ヘルパーという形式もあります。
登録ヘルパーは訪問介護施設や介護事業所などに、自分の働きたい日にちや時間を登録してヘルパーとして働くことができます。
事業所などに一々通う手間が省け、利用者さまのお宅に自宅からそのまま通うことができるので、かなり時間の短縮にもなりますね。
また、登録ヘルパーは1時間いくらの時給制になるため、あなたの実働時間がそのまま給与となります。
時間の短縮ができれば、1日に訪問できる回数も増えるため、あなたの働きによっては収入を増やすことも可能です。
夜勤なしの職場2.デイサービス(通所介護)
次に紹介する夜勤なしの職場はデイサービスです。
デイサービスは、在宅で生活している要介護の高齢者が日中に施設に行って介護サービスを受ける施設です。
施設により様々な特色のサービスがあり、利用者さまのADL(日常生活動作)の維持・改善を目的としています。
デイサービスでの主な仕事は、利用者さまの入浴や食事などの介助、レクリエーションを提供して楽しんでもらうことです。
在宅で生活している利用者さまの施設となるため、利用者さまのご自宅まで送迎の仕事もあります。
デイサービスで稼げる働き方:生活相談員になる
デイサービスの仕事には、利用者さまを車で送迎をすることもあるため、運転を担当すれば手当がもらえます。
しかし、1日に100円程度なので地道に稼ぎたいという人にはおすすめしますが、大金を稼ぎたいという人は
生活相談員を目指しましょう!
デイサービスの生活相談員は、介護の仕事だけではなく利用者さまのご家族やケアマネなどとの連携を図る業務もあります。
その業務には、利用者さまの通所介護計画書を作成することや、デイサービスに通う利用者さまの確保など営業的な業務も含まれています。
デイサービスで働く介護職の平均年収が約300万円だとされている中で生活相談員になると
資格の有無や経験年数にもよりますが、職務手当が50,000円程度支給されることもありデイサービスで働く介護職としてはかなり稼げる働き方ではないでしょか。
また、デイサービスで働く介護士の場合、資格は特に必要ありませんが、介護職員初任者研修の資格保有者なら月に5,000円程度
介護福祉士ならば月に10,000円程度の上乗せが期待できるようです。
もし、あなたがまだ何の資格も保有していないなら、夜勤のないデイサービスで働いて資格保有のチャンスを狙い生活相談員で稼ぎましょう!
デイサービスで働きたい方は下の記事も参考にしてくださいね▼
夜勤なしの職場3.デイケア(通所リハビリ施設)
デイケアとは、要介護となった高齢者が身体機能の維持・回復、認知機能の改善などを目的としたリハビリテーションを提供するための日中通う施設です。
そのため、デイケアでは介護士のほかに理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職が勤務しています。
また、デイケアも利用者さまを送迎するため運転業務があります。
デイケアで稼げる働き方:リハビリ専門職になる
もし、あなたが高齢者のお世話が好きで身体機能が低下したお年寄りをサポートしたいと思うなら
デイケアで働くリハビリ専門職を目指してみませんか!
上記の表を見ると介護職員の平均給与は315,850円ですが理学療法士などのリハビリ専門職の平均給与は358,560円です。
つまり、その差は42,710円もあるということになります。
もちろん、今すぐにリハビリ専門職になることはできませんが、今、デイケアで働いているからこそ、夜勤なしで資格取得のための勉強もできるはずです。
あなたも高齢者の身体機能をサポートするリハビリ専門職で稼ぎましょう!
リハビリ専門職の理学療法士については下の記事を参考にしてくださいね▼
介護職の副業メリット・デメリット
就業者のおおよそ12%の人がしているという副業ですが、介護職の正社員でも副業で稼ぐことはできるのでしょうか?
ここで副業のメリット・デメリットを比較して考えてみたいと思います。
副業のメリット
- 収入が増える
- スキルアップやキャリアップにつながる
- やりたいことに挑戦できるため自己実現の追求ができる
- 違う自分を発見することができる
- 転職や起業に向けての準備ができる
副業のデメリット
- 本業が疎かになる
- 本業との両立で労働時間が長くなり体調管理が困難になる
- 本業の会社に知られてしまうとまずいこともある
- 納税の必要があるかもしれない
介護職の派遣メリット・デメリット
介護業界は慢性的に人員不足だと言われています。
そのため、介護派遣社員は「引く手あまた」だとされているようです。
働き方によっては介護職の正社員より稼げるかもしれません。
そんな介護派遣のメリット・デメリットを見ていきましょう。
派遣のメリット
- 時給が高い
- 資格保有者なら派遣先の人事評価で昇給可能も夢ではない
- 残業がない(残業があっても必ず時給が支払われる)
- 勤務日・勤務時間・勤務地・勤務先が自由に選べる
- 有給がとりやすい
- 様々な職場で働けるので実務経験が積める
- 職場の人間関係の煩わしさがない
- 未経験・無資格でも働ける
- 福利厚生の充実している会社が多い
派遣のデメリット
- ボーナスや退職金がもらえない
- 今の職場の正社員をやめなければならない
- 仲間意識が生まれない
- 1つの職場で長く働けない
- 管理職につけない
まとめ 介護職の正社員が夜勤なしでも稼げるのか?
ここまで、介護職の正社員が夜勤なしで稼ぐ働き方や職場、そのメリット・デメリットを紹介してきました。
いかがでしたか?
確かに、介護職の正社員が夜勤なしで働けば稼ぎは減るでしょう。
しかし、夜勤なしで稼げる働き方もたくさんありましたね。
働き方の特徴やメリット・デメリットを良く考え、働き方をコントロールすることで夜勤なしでも十分稼げるのではないでしょうか。
また、資格習得も稼ぐためには重要なポイントになるようです。
稼ぐことも大事ですが、まずはあなたのライフスタイルが充実する働き方を見つけることをおすすめします。
そして、これからも好きな介護の仕事が続けられるように無理のない働き方をしてくださいね!