

大学4年生の4月。周りはすでに内定を持ち、就職活動を終え始めていました。
そんな中でようやくスタートを切った学生がいます。湘南工科大学の永長そらさんです。
高校では商業科で簿記を学び、大学では情報工学を専攻。プログラミングやVR開発などを学んできました。しかし最終的に選んだ進路は、大手ドラッグストアへの就職でした。
「専攻と違う道に進むのは少し不安もありました」
それでも、自分にとって無理のない道を選びたい。その気持ちを優先しました。約3〜4か月の活動を経て内定を獲得しました。就活開始は遅めでしたが、自分なりの答えにたどり着きました。
決められたレールではなく、自分の決断を信じる。その姿勢から見えてきたものとは。これから就職活動を迎える大学生に届けたい、リアルな体験談です。
ITを避けた理由。専攻と進路のすれ違い

永長さんは茨城県出身。大学進学を機に神奈川で一人暮らしをしていましたが、現在は実家に戻っています。
大学では情報工学を専攻し、卒業研究も無事に終えました。しかし、IT業界を目指すことはありませんでした。
「基礎はできても、応用になると自信がなくて。IT業界は常に学び続けるイメージがあって、自分にはプレッシャーが大きいと感じました」
専攻した分野だからといって、その道に進まなければならないわけではない。そう思えるまでには葛藤もあったといいます。
「せっかく学んだのに、違う道に行っていいのかなとは思いました。でも、無理をして続けるより、自分が続けられる道を選びたいと思ったんです」
専攻を「活かす」ことよりも、自分が納得できる働き方を選ぶ。その決断には、勇気が必要でした。
就活スタートは4年生の春。焦りの中で始めた活動
就職活動を始めたのは大学4年生の4月。周囲が内定を得ている状況のなか、焦りは強かったと振り返ります。
きっかけは授業内での就活の話でした。学校の就職相談室ではなく、Google検索でエージェントを探し、口コミを参考に3社ほど登録しました。
電話が苦手だったため、ネット予約ができるサービスを選択しました。その中で最終的に選んだのがツナグバでした。
「求人紹介」よりも「キャリア相談」が中心だった
「他のエージェントさんは、求人をどんどん紹介してくれる印象でした。でもツナグバは少し違いました。
最初から企業を勧められるというより、『どういう働き方をしたいのか』『何が自分に合いそうか』を一緒に考える時間が多かったです。キャリアカウンセラーみたいに話を聞いてくれる感じでした。」
キャリア設計を一緒に考える「コンサル型」サポート
「専攻と違う道に進むのは不安もありました。でも村岡さんは無理にITを勧めることはなく、私の話をちゃんと覚えてくれていました。
どういう仕事なら続けられそうかを一緒に整理してくれて、そこから企業を紹介してもらいました。就活対策というより、キャリアを一緒に考えていくサポートに近いと感じました。」
担当の村岡さんが茨城在住だったことも大きな理由のひとつでした。
「地元の話ができたので、すごく安心しました。同じ茨城というだけで距離が縮まった感じがあって。自分のことをちゃんと理解しようとしてくれていると感じられたんです」
他のエージェントでは、IT業界は避ける意向を伝えていたにもかかわらず、IT関連企業を紹介されることもありました。
「ちゃんと伝わっていないのかな、と少しモヤモヤしました」
その点、ツナグバでは一つひとつ確認しながら進めてくれたため、不安は徐々に和らいでいったといいます。
「求人をたくさん出されるというより、ちゃんと話を聞いてくれる印象でした。急かされる感じがなかったのがありがたかったです」
面接が怖かった。卒業研究との両立
就職活動で最も苦しかったのは面接でした。
「緊張すると頭が真っ白になってしまうんです」
最終面接ではノックの仕方からやり直すほど緊張したこともあったといいます。さらに卒業研究との両立も重なり、精神的に余裕のない時期もありました。
それでも対面での面接練習を重ねるなかで、少しずつ慣れていきました。
「場数を踏むことで、少し自信がつきました」
4月から7月までの約3〜4か月。複数社への応募を経験しながら、最終的に地元の大手ドラッグストアから内定を獲得しました。
入社後のギャップが少ない理由
「働くイメージが具体的に持てた状態で決められました。仕事内容や働き方も事前に聞いていたので、『思っていたのと違う』という不安は少ないです。」
自分の選択を信じるということ
内定先では、品出しやレジ業務などからスタートする予定です。今後は登録販売者の資格取得にも挑戦します。
会社は店長などのキャリアパスを推奨していますが、永長さんはまず「安定して働く」ことを大切にしています。
「まずは自分のペースで働きたいです」
専攻とは違う道。周囲とは少し違う選択。けれど、それは妥協や諦めではありません。
自分に合わない方向へ無理に進むのではなく、自分に合う働き方を選ぶ。その姿勢こそが、これから社会で何度も求められる力なのかもしれません。
趣味のゲームやダーツを楽しみながら、安定して働く。そのために働くという選択も、立派なキャリアのかたちです。
押し込まれない安心感
「無理に進められることがなかったです。ちゃんと私の希望を前提に考えてくれていると感じられました。それが一番安心できました。」
就職活動に「正解」はありません。大切なのは、自分で決めたと胸を張れるかどうか。
もし今、専攻と進路の間で迷っているなら、焦らなくて大丈夫です。
あなたのキャリアは、あなた自身が選んでいいものです。
ただ、一人で考え続ける必要はありません。
誰かと対話することで、自分でも気づいていなかった本音や可能性が見えてくることもあります。
永長さんも、話を重ねるなかで「自分はどう働きたいのか」を少しずつ言葉にしていきました。
自分を信じて選ぶために。
まずは、あなたの考えを整理する時間をつくってみませんか。



