

「就活は夏までに終わらせるものだと思っていました。」
そう語るのは、今春からエンジニアとして社会に出る荒舩祐人さんです。周囲が早くから動き出す中、自身の就職活動は決して早いスタートではありませんでした。焦りを感じながら就活アプリを開き、手探りで企業を探す日々。そんな中で出会ったのが、当社のキャリアサポートでした。
わずか1か月という短い期間で内定を獲得しました。しかし本当の意味で納得できたのは、その「後」だったと言います。内定が出たあとも続いた面談。「本当にここで大丈夫?」という問いかけがあったからこそ、自分の選択を何度も再確認できた…
今回は、荒舩さんの就活のリアルと、これから新卒で社会に出る皆さんに伝えたいメッセージをお届けします。
自分の「やりたい」を探した1か月

荒舩さんは、電子情報分野を中心に学んできました。ハードウェアもソフトウェアも触れてきたものの、「絶対にこれがやりたい」という明確な職種があったわけではなかったといいます。
就職活動を本格的に始めたのは、7月の半ばから下旬。周囲はもっと早く動いている中、「もう夏が終わる、始めないと」という焦りがあったそうです。まず取り組んだのは、自分がどんな職種に進みたいのかを考えることでした。
しかし、答えは簡単には出ませんでした。学校にも就職支援はあったものの、「自分のやりたい方向と違うレールに乗せられてしまうのではないか」という不安があり、別の選択肢を探します。就活アプリを通じて当社の存在を知り、「まずは相談してみよう」と面談を申し込みました。
面談では、自分の希望条件を率直に伝えました。勤務地、働き方、将来の自由度。条件を挙げれば挙げるほど企業は絞られていきます。それでも担当者は複数社を提示。その中で「ここなら行きたいかもしれない」と思える企業に出会います。
最終的に選んだのは、エンジニアとしてさまざまな現場を経験できる派遣型の働き方。建築プラント系企業でプロジェクトマネジメント部門に配属予定です。「あとからやりたいことが変わっても、道を修正できる余白がある」という点が決め手でした。
「やりたい」が曖昧でも、進め方はつくれる
荒舩さんは、幅広い可能性を考えながら、自分に合う仕事を探していきました。
それでも、勤務地・働き方・将来の自由度など希望条件を率直に出し、優先順位を整理することで、現実的な選択肢にたどり着いています。就活は、答えが固まってから始めるより、話しながら輪郭をつくっていく進め方もあります。
内定後にこそ、本当のサポートがあった
就職活動は、約1か月で終わりました。スピード感のある展開でしたが、荒舩さんにとって本当に印象に残っているのは、その「あと」の時間だったといいます。
「最初に相談していた方向性とは、少し違う業種に決めたんです。自分では納得しているつもりだったんですけど、本当に大丈夫?と何度も聞いてもらえました。」
内定が出た直後は、どこか安心感もあったそうです。「決まった」という事実に、ほっとした気持ちがあったのは自然なことです。ただ同時に、「この選択でいいのだろうか」という小さな迷いも、心のどこかに残っていました。
内定後にこそ、選択を「再確認」できた
就活が1か月で進んだ一方、荒舩さんが印象に残ったのは内定後も続いた面談でした。
「本当にここで大丈夫?」と急かさず問いかけられ、違和感の有無を言葉にする時間があったことで、選択を揺らすのではなく、決断を深めるプロセスになっています。内定=終わりではなく、納得して入社するための準備が続いた点が特徴です。
ツナグバでは、内定が出たあとも週1回ほどの面談が続きました。振り返ってみると、通算で10回以上は話をしていたといいます。
内定がゴールではなく、「納得して入社すること」を大切にしているからこその時間でした。
面談では、「本当にここで大丈夫?」「違和感はない?」と、急かすことなく問いかけられました。さらに、すでに内定が出ているにもかかわらず、別の企業の選択肢も提示されました。
「内定をもらったら基本的に変えられない」と思い込んでいた荒舩さんにとって、それは意外な対応だったといいます。
「他の選択肢もあるよ、と言ってもらえたことで、逆に冷静に考えられました。比べてみて、やっぱり自分は自由度のある働き方を選びたいんだと、改めて思えたんです。」
安定した環境も魅力的でした。しかし最終的に大切にしたのは、「あとから方向転換ができる余白があること」でした。
その軸を言語化できたのは、何度も話を重ね、自分の気持ちを整理する時間があったからです。
誰かに強く背中を押されたわけではありません。
むしろ、「本当にそれでいいのか」と丁寧に問い直してもらえたことが、自分の選択を自分の言葉で肯定できるきっかけになりました。
「最終的には、自分で決めた、という感覚があります。だからこそ、迷いなく入社できます。」
内定後にも続いた対話の時間は、決断を揺らすためではなく、決断を深めるためのものでした。
そのプロセスがあったからこそ、荒舩さんは納得感を持って社会人としての一歩を踏み出そうとしています。
「あとで修正できる余白」を軸に選んだ
最終的に選んだのは、エンジニアとして複数の現場を経験できる働き方でした。
決め手は「あとからやりたいことが変わっても、道を修正できる余白がある」と感じられた点です。内定後も対話を重ねたことで、自分が大事にしたい価値観を言語化でき、「自分で決めた」と言える状態に近づいていきました。
これからの目標と、後輩へのメッセージ
荒舩さんの目標は、とても等身大です。「まずは仕事をしっかり覚えること。そして将来は結婚して、家を持って、穏やかに暮らしたい。」
派手な夢ではありませんが、そのために必要なことは明確です。エンジニアとして技術を磨き、引き抜かれるくらいの存在になること。自分の力が評価される環境を目指しています。
最後に、これから就活を迎える学生へアドバイスを聞きました。
一つ目は「早めに動くこと」。焦らないためには、早く始めることが一番です。
二つ目は「一人で考えないこと」。求人票を誰かに見せ、第三者の意見をもらうことで視野が広がります。
三つ目は「面接で緊張しすぎないこと」。そのためには履歴書を徹底的に読み込み、自分の言葉で話せるよう準備することが大切です。
「焦ると、本当にやりたかったことと違う選択をしてしまうことがあります。選択肢があるうちに、落ち着いて考えてほしいです。」
就活はゴールではなく、スタートです。
荒舩祐人さんの言葉が、これから進路に迷う皆さんの背中を、そっと押してくれるはずです。



