

就職活動をしていると、同級生など周りの動きが気になりませんか?
友人が面接に進んでいたり、早い人が内定をもらっていたりすると、「自分も早く決めないと」と焦ってしまうこともあるはずです。
今回お話をお聞かせいただいたのは、人間社会系の学部に通う大学4年生の学生です。就活では「人の役に立つ仕事がしたい」という思いを軸に、インフラや物流業界を中心に見ていました。10社以上の面接を受け、一度は施工管理の仕事で内定を得ます。
けれど、内定後に仕事内容を見つめ直したとき、「本当に自分に合っているのだろうか」という違和感が残りました。彼はその違和感を無視せず、もう一度自分の就活と向き合います。
最終的に選んだのは、非常用電源の保守・メンテナンスに関わる仕事でした。早く内定を取ることだけが正解ではない。大切なのは、自分が納得して前に進めるかどうかです。
「人の役に立つ仕事がしたい」から始まった就活

大学では、経済や簿記など幅広い分野を学んできました。専門がはっきりひとつに決まっているというよりも、社会について広く学ぶ学部だったため、就職活動を始めた時点で「絶対にこの職種に就きたい」と明確に決まっていたわけではありませんでした。
それでも、ひとつだけ大切にしていた思いがありました。それが、「人の役に立つ仕事がしたい」ということです。
その思いから、最初はインフラ業界や物流業界など、人々の生活を支える仕事を中心に見ていきました。目立つ仕事ではなくても、社会の中で必要とされる役割を担いたい。そんな感覚が、仕事選びの軸になっていました。
就活エージェントを利用する中で、多く紹介されたのが施工管理の仕事でした。建設現場を支え、人々の暮らしに関わる仕事という意味では、「人の役に立ちたい」という思いとも重なる部分があります。だからこそ、最初は前向きに選考を受けていました。
そして、内定も得ました。
就活において、内定は大きな安心材料です。「これで就活を終えられるかもしれない」と思える瞬間でもあります。けれど、彼はそこで立ち止まりました。
施工管理の仕事について調べ、実際に働く自分を想像してみる。現場を動かすために多くの人と関わり、職人さんたちをまとめながら調整していく。その仕事内容を具体的に考えていくうちに、少しずつ「自分には合っていないかもしれない」という思いが出てきたのです。
内定をもらったからといって、その違和感が消えるわけではありませんでした。
内定をもらってから、もう一度考えた
就職活動では、内定をもらうことがゴールのように感じられることがあります。もちろん、内定を得ることは大きな前進です。ただ、本当に大切なのは、その会社で働く自分を想像できるかどうかです。
彼は、内定をもらってから改めて考えました。自分はどんな会社で働きたいのか。どんな仕事なら続けていけそうなのか。何を大切にして、仕事を選びたいのか。
選考中は、どうしても「受かること」に意識が向きます。面接でどう答えるか、どうすれば評価されるか、どうすれば内定につながるか。けれど、就職先を決める段階では、それだけでは足りません。
「その仕事は、自分に合っているのか」
「自分が大切にしたいことと重なっているのか」
「入社後の自分を前向きに想像できるのか」
そうした問いに向き合うことが必要になります。
もし、早く就活を終わらせたい気持ちだけで決めていたら、施工管理の道に進んでいたかもしれません。でも、そこで一度立ち止まったからこそ、自分にとって本当に大切なものが見えてきました。
それは、「人の役に立つ」という軸は変えずに、自分に合う形で働くことでした。
選んだのは、インフラを守る仕事
最終的に彼が選んだのは、非常用電源の保守・メンテナンスに関わる仕事でした。
非常用電源とは、災害や停電などで通常の電気が使えなくなったときに、人々の生活を支えるための設備です。普段はあまり意識されることがないかもしれませんが、いざという時に電気が使えるかどうかは、人の暮らしや安心に大きく関わります。
彼はそこに、自分が大切にしていた「人の役に立つ」という思いを見つけました。
目立つ仕事ではないかもしれない。けれど、誰かの安心を支えている。困ったときに必要とされる仕事である。その役割に、やりがいを感じたといいます。
仕事内容としては、非常用電源がきちんと作動するかを点検したり、機械を使って状態を確認したりする業務が中心です。日々の点検が、いざという時の安心につながる。そう考えたとき、この仕事なら自分の軸と重なると感じられたのだと思います。
最初に内定をもらった施工管理とは違う道です。けれど、「人の役に立つ仕事がしたい」という思いは変わっていません。むしろ、就活の途中で立ち止まったからこそ、自分に合う形でその思いを叶えられる仕事に出会えたのです。
これからの目標は、現場で頼られる人材になること。まずは基礎をしっかり学び、少しずつステップアップしていきたいと話してくれました。
大きな夢を無理に語るのではなく、目の前の仕事を一つひとつ覚えていく。その言葉には、背伸びしすぎない誠実さがありました。
自分のペースを尊重してくれたサポート
就職活動では、3〜4社ほどのエージェントを利用していました。学校のキャリア支援も使いましたが、より早く、効率的に進められると感じ、エージェントを中心に活動していたそうです。
複数のサービスを使ったからこそ、違いも見えてきました。途中で連絡が途絶えてしまったエージェントもあれば、紹介される求人が自分の希望と少しずれていると感じることもありました。
一方で、ツナグバの担当者は、こまめに連絡をくれたといいます。話しやすく、自分の就活の軸も丁寧に聞いてくれた。そのうえで、軸に合った会社を紹介してくれたことが、他のエージェントとは違っていたそうです。
就活を進める中では、少し休みたい時期もありました。そんな時も、無理に急かされることはありませんでした。本人のペースを尊重しながら、必要なタイミングで支えてくれた。その安心感が、彼にとって大きかったのだと思います。
就活エージェントと聞くと、「早く内定を取らせようとしているのではないか」「自分の希望より、紹介しやすい会社をすすめられるのではないか」と不安に感じる人もいるかもしれません。
でも、彼はツナグバについて、そういう印象がなかったと話してくれました。内定を急かすのではなく、本人が納得して進めるように寄り添ってくれる。その関わり方が、最終的に自分に合う仕事を選ぶ支えになりました。
早く始めるのは、早く終わらせるためだけじゃない
後輩に伝えたいことを聞くと、彼は「早く始めるに越したことはない」と話してくれました。
ただし、それは「早く内定を取るべき」という意味ではありません。早く始めれば、途中で違うと感じたときに方向修正ができます。
最初にいいと思った仕事が、調べてみたら自分に合わないかもしれない。内定をもらったけれど、まだ納得しきれないかもしれない。別の業界を見てみたら、自分の軸に近い仕事が見つかるかもしれない。
そうした時間を持てることが、早く始める意味なのだと思います。
焦って就活を始めると、いつの間にか「早く終わらせること」が目的になってしまうことがあります。内定をもらったからここでいい、周りも決まっているから自分も決めないといけない、これ以上続けるのは大変だからもう終わりにしたい。そう思ってしまうのは、とても自然なことです。
でも、就職は内定を取って終わりではありません。入社してから、その仕事と向き合う日々が始まります。だからこそ、早く内定を取ることだけが正解ではないのです。
就活に迷ったときは、自分の基準に戻ってみる
彼が就職活動を通じて大切だと感じたのは、「自分の基準を持つこと」でした。
どんな会社がいいのか。どんな仕事なら続けられそうなのか。何を大切にして働きたいのか。その基準がないまま内定をもらうと、「もっといい会社があるのではないか」と迷い続けてしまうことがあります。
彼にとっての基準は、「人の役に立つ仕事」であること。そして、自分に合う形でその思いを実現できることでした。その基準があったからこそ、一度内定をもらった後でも立ち止まり、納得できる選択にたどり着けたのだと思います。
就活では、周りのスピードが気になります。早く内定をもらった人を見ると、自分も急がなければと感じるかもしれません。
でも、早く決まることだけが正解ではありません。大切なのは、自分が納得して前に進めるかどうかです。
内定をもらったけれど、このまま決めていいのか不安。自分に合う仕事がわからない。そんなときは、一度、自分の基準に戻ってみてください。
ツナグバでは、20代の就職活動に寄り添いながら、一人ひとりのペースや価値観に合わせたサポートを行っています。
焦って決めるのではなく、納得して選ぶ就活をしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。



