「早めに動く」が、就活の不安を少し軽くしてくれた。市瀬さんが語る、納得できる内定までの歩き方

就職活動は、いつ始めればいいのか。何から手をつければいいのか。周りが動き出すと焦る一方で、自分のやりたいことがはっきりしていないと、なかなか一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。

今回は神奈川県の大学に通う市瀬空良さんに、新卒就活の経験を伺いました。大学3年生の頃からインターンやエージェントを活用し、比較的早い時期に内定を得た市瀬さん。けれど、その始まりは決して「最初からやりたいことが明確だったから」ではありませんでした。

早めに動いたことで、見える会社が増え、自分の軸が少しずつ固まっていった。そんな市瀬さんの言葉には、これから就活を始める大学生にとって、肩の力が抜けるヒントが詰まっています。
※本記事はインタビュー内容をもとに、個人や企業が特定・断定されすぎないよう一部表現を調整しています。 

目次

横浜で育ち、経営学部へ。最初から進路が決まっていたわけではなかった

市瀬さんは、横浜出身。現在は大学4年生で、経営学部に在籍しています。

もともとは理系に興味があり、宇宙や科学系の番組を見るのが好きだったそうです。一方で、大学進学を考える中で「実は文系の方が得意かもしれない」と気づき、経営学部を選びました。

また、家族の影響でアートやデザインにも関心があり、美術系の進路と迷った時期もあったといいます。最終的には、将来の選択肢の広さや通いやすさも含めて、経営学部へ進学しました。

大学では軽音楽部に所属し、ドラムを担当。高校時代から続けてきた音楽活動を通じて、周囲と一緒に何かをつくる経験も重ねてきました。

就活というと、最初から明確な夢や業界がある人だけがうまくいくように見えるかもしれません。でも市瀬さんの歩みは、少し違います。迷いながら選び、動きながら自分に合うものを見つけていく。そんな自然な流れの中に、就活のヒントがありました。

就活のきっかけは、大学3年生のインターンだった

市瀬さんが就活を意識し始めたのは、大学3年生の頃。きっかけのひとつになったのが、営業系のインターンでした。

インターンでは、電話でのアポイント獲得や、同世代に向けたサービス案内など、実際のビジネスに近い経験を積んだそうです。

「インターンをやっていたことで、就活が身近になりました。先輩の話を聞く機会もありましたし、就職活動が早期化しているという話も自然と入ってきました」

学生生活の中だけでは、働くイメージを具体的に持つのは難しいものです。アルバイトや部活の経験も大切ですが、社会人と近い環境で働いてみることで、敬語の使い方や仕事の進め方、社会人としての空気感を知ることができたといいます。

「実際に働いてみることで、自分はどういう会社員になりたいのか、どんな立ち位置で働くのが合っているのかが見えてくると思います」

やりたいことが分からないから動けないのではなく、動いてみるから分かってくる。市瀬さんにとって、インターンはその入口だったのかもしれません。

早めに始めたことで、焦らず就活を進められた

市瀬さんが就活で大切だと感じたのは、「早めに始めること」でした。

早い時期に動き出すと、時期によって出会える会社の傾向が違うと感じたそうです。初期はベンチャー企業や成長中の企業に触れる機会が多く、中盤になるとメガベンチャーや大手企業も増えてくる。後半になると、さらに大企業や金融系なども見えてくる。

「時期によって見られる会社が違うので、やりたいことがまだ分からない人こそ、早めに情報を集めた方がいいと思います」

就活が本格化してから動き出すと、選考の時期が重なり、自分の考えを整理する時間が少なくなりがちです。一方で、早めに始めておくと、説明会に参加したり、面談で話したりしながら、自分の軸をゆっくり固めることができます。

「早めに内定をいただけると、心の安定剤になります。その後に他の企業を見るとしても、焦らずに受けられるんです」

内定を早く取ることだけが正解ではありません。ただ、市瀬さんにとっては、早く動いたことで余裕が生まれ、就活そのものの質を上げることにつながりました。

軸は、話していく中で少しずつ固まっていった

市瀬さんは就活中、複数のエージェントを活用していました。

最初から完璧な就活の軸があったわけではありません。むしろ、面談のたびに「どんな仕事がしたいのか」「何を大切にしたいのか」と聞かれることで、自分の考えが少しずつ整理されていったといいます。

「エージェントを使うと、毎回自己紹介をしたり、就活の軸を聞かれたりします。それを繰り返しているうちに、自分の中で固まってくるんです」

最初はうまく言葉にできなくても、何度も話すうちに、自分の価値観や希望が見えてくる。これは面接の練習にもなったそうです。

「面接でも同じようなことを聞かれるので、言い慣れている状態で話せたのは良かったです」

市瀬さんの場合、重視していたのは、収入面やキャリアアップの可能性、そして自分が無理なく働ける環境でした。体力面を考えると、現場作業中心の仕事よりも、接客やマネジメント、数字を追う仕事の方が合っているのではないかと考えるようになりました。

入社後に目指すのは、会社をより良くする人になること

現在、市瀬さんは内定先で研修を受けながら、実際の業務にも触れています。

担当する可能性がある仕事は、店舗での接客や買取対応、数字管理など。研修の中でも、お客様とのやり取りや成果に向き合う経験を重ねているそうです。

市瀬さんがやりがいを感じているのは、ゼロから何かを立ち上げることよりも、今ある仕組みや組織をより良くしていくこと。

「新しい会社をつくるというより、今いる会社をより良くするにはどうしたらいいかを考える方が、自分には合っていると思います」

インターン時代にも、数字を見ながら人をまとめる経験がありました。その中で、改善して成果を出すことや、チームを前に進めることに面白さを感じたといいます。

今後は、まず目の前の仕事で成果を出し、キャリアアップを目指していきたい。そんな前向きな思いを持っています。

また、将来的には経済的な余裕を持ち、家族に不自由をさせない暮らしをつくりたいという目標もあります。

「自分も、子どもができた時に、やりたいことをさせてあげられる親でいたいです」

働く理由は、人それぞれです。市瀬さんにとっては、収入を得ることも、キャリアを積むことも、自分や大切な人の選択肢を広げるための大切な手段なのだと感じました。

就活生へ。「自分のことを分かっていない」くらいで動いていい

最後に、市瀬さんに、これから就活を始める大学生へのアドバイスを聞きました。

返ってきた言葉は、とてもシンプルでした。

「早めに始めることと、インターンを経験してみることは大事だと思います」

やりたいことが分からないまま就活を始めるのは、不安なことです。でも、市瀬さんは「分からないからこそ、早めに動くといい」と話します。

説明会に行く。面談を受けてみる。インターンに参加してみる。エージェントに相談してみる。そうした小さな行動を重ねるうちに、自分の中の軸が少しずつ見えてきます。

「自分のことをあまり分かっていないと思いながら就活をするのが、一番いいかもしれません。僕も、今の業界に行くなんて1年前は想像していませんでした」

最初から正解を選ばなくても大丈夫です。むしろ、知らなかった仕事や会社と出会うことで、自分の可能性が広がることもあります。

就活は、ひとりで抱え込むほど苦しくなりやすいものです。だからこそ、誰かに話してみること。情報を集めてみること。少し早めに一歩を踏み出してみること。

市瀬さんの経験は、就活に不安を感じる学生に、そんな優しいヒントをくれます。

就活に迷ったら、まずは話すところから始めてみませんか

「何から始めればいいか分からない」
「自分に合う仕事が見つからない」
「面接で何を話せばいいのか不安」

そんな悩みは、就活をしている多くの学生が感じるものです。

ひとりで考え込む前に、まずは誰かに話してみることで、自分の考えが整理されることがあります。就活の軸も、最初から完璧に決める必要はありません。話しながら、少しずつ見つけていけば大丈夫です。

ツナグバでは、新卒の就職活動に不安を感じている方に向けて、キャリア相談や企業紹介、面接対策まで一人ひとりに合わせてサポートしています。

就活を前に進めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。あなたに合った一歩を、一緒に考えていきます。

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