内定先に違和感を覚えたら?就活の軸を見直して納得できる会社を選んだ|新卒就活体験記 #19 南圭人さんインタビュー

内定をもらったあとに、「本当にこの会社でいいのだろうか」と迷うことがあります。

せっかく選考を通過したのだから、ここで就活を終えるべきか。それとも、違和感を抱えたまま入社するのではなく、もう一度会社を探すべきか。初めての就活では、自分の判断に自信を持てないこともあるでしょう。

2027年に大学を卒業予定の南圭人さんも、一度は保険代理店から内定を得ました。しかし、あらためて自分の将来を考えたときに、「これで終わっていいのか」と違和感を覚えたといいます。

そこで就活を再開し、キャリアアドバイザーとの対話を通じて自分の軸を整理。最終的に、介護とITの両方に取り組むケアリッツへの入社を決めました。

今回は、南さんが内定後に就活を見直した理由と、納得できる会社を選ぶまでの経験を伺いました。

目次

合同説明会から始め、一度は保険代理店から内定

南さんが就活を始めたのは、大学3年生だった2025年8月ごろです。

大学で就活の早期化について説明を受け、エージェントに登録。まずは多くの会社を知ろうと、友人と合同説明会に参加しました。

「最初は、どのような会社があるのかを知らないと何もわからないと思い、合同説明会に行きました」

その後、早期選考にも参加し、保険代理店から内定を得ました。当時は就活の軸が明確ではなく、興味を持った企業を受けながら進めていたそうです。

勤務地や職場の雰囲気には魅力を感じていたため、一度はその会社への入社を考えるようになりました。

しかし、大学4年生になった4月から5月ごろ、「本当にこのまま就活を終えてよいのだろうか」と考えるようになります。

会社への大きな不満があったわけではありません。ただ、自分が仕事に求めるものを掘り下げるうちに、入社後に成長する姿を思い描きにくいことに気づきました。

「これでいいのか」という違和感から就活を再開

すでに内定を持っている状態で、就活を再開することは簡単ではありません。

それでも南さんは、違和感を抱えたまま入社するのではなく、もう少しほかの会社を見てみようと考えました。

その後も一人で就活を進めていましたが、思うように進まず、自分の判断にも迷いがあったといいます。

「自分一人で進めても、だらだらと長引くかもしれないと思いました。相談できる人がいた方が進めやすいと考えました」

そこで6月ごろ、就活支援サービス「キャリアパーク」から紹介を受け、キャリアアドバイザーのおりいさんに相談しました。

それまで利用したサービスには、企業を紹介されるだけで終わったと感じるものもありました。一方、おりいさんとの面談では、求人を選ぶ前に、南さんが何を大切にしているのかを一緒に掘り下げていきました。

自分の考えを人に話し、質問に答えていくなかで、十分にできていなかった自己分析が少しずつ進んだそうです。

3つの軸を決めたことで、会社を選びやすくなった

南さんが整理した就活の軸は、次の3つです。

一つ目は、自分が成長できる環境であること。二つ目は、一緒に働く人や職場の雰囲気が合うこと。三つ目は、希望するエリアで働けることです。

最初に内定を得た会社は、勤務地と職場の雰囲気については希望に合っていました。しかし、「自分が成長できる環境か」という軸では、違和感が残りました。

この3つを基準に企業を見直したことで、自分に合う会社かどうかを判断しやすくなったといいます。また、面接で話す内容にも一貫性が生まれました。

「ある程度『自分はこれを大切にする』と決めてから進めると、就活がスムーズになりました。面接でも一貫性は大切だと思います」

就活の軸は、立派な言葉である必要はありません。

成長できる環境で働きたい、地元を離れたくない、休日を大切にしたい、人間関係のよい職場を選びたい。まずは、自分にとって譲れない条件をいくつか挙げることが大切です。

すべてを満たす会社を探すのが難しい場合は、優先順位をつけると判断しやすくなります。

介護とITを学べる会社で、将来につながる経験を

就活の軸をもとに企業を探し直した南さんは、介護とITの両方に取り組むケアリッツへの入社を決めました。

入社後は訪問介護に携わり、利用者が一人では難しい動作や生活を支える予定です。必要な資格についても、入社前の研修や実技を通じて学べるといいます。

南さんが目指しているのは、介護のスキルを身につけ、自分だけでなく後輩にも教えられるようになることです。

また、親族が介護事業を営んでいることから、将来は現場で学んだ知識を生かす可能性も考えています。

「介護だけではなく、ITを活用した業務効率化についても学びたいです。外部で経験を積んだうえで、将来に生かせたらと思っています」

最初に決まった会社へそのまま入社するのではなく、仕事を通じて何を身につけたいのかを考え直したことで、将来の目標につながる就職先を選べました。

内定はゴールではなく、納得できるかを考える機会

内定をもらっても、迷いや違和感が残ることはあります。

そんなときは、「せっかく内定をもらったから」と気持ちを押し込めるのではなく、自分が仕事に求めるものを整理してみることが大切です。

南さんも、一度は就活を終えようとしました。しかし、内定先への迷いに向き合い、相談相手を見つけたことで、自分にとって大切な3つの軸を明確にできました。

南さんがこれから就活を始める人に伝えたいのは、まず自己分析に時間をかけることです。「自分は何を大切にしたいのか」をある程度整理してから進めてほしいと話します。

一人では考えがまとまらないとき、無理に答えを出す必要はありません。家族や友人、大学のキャリアセンター、キャリアアドバイザーなどに話すことで、自分でも気づかなかった考えが見えてくることがあります。

ツナグバでは、求人を紹介するだけでなく、自己分析や就活の軸を整理するところから、一人ひとりの就職活動をサポートしています。

「内定はあるけれど、この会社でよいのか迷っている」「自分に合う仕事がわからない」という方は、違和感を一人で抱え込まず、まずはキャリアアドバイザーに相談してみませんか。

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